2014年1月15日水曜日

コダカラベンケイソウ


一見して多肉種とわかるその佇まい。

多肉種といえばベンケイソウ科という科があるくらい、ベンケイソウがスグに頭に浮かぶ。

そんなベンケイソウのなかに、ちょっと変わったのがある。

それがコダカラベンケイソウ。

漢字を充てると「子宝弁慶草」となるだろうか。

なんで子宝なのか?

それはこの葉っぱを見て欲しい。



葉っぱの縁がノコギリのようにギザギザしているでしょ。

距離をおいて見るとギザギザなんだけど、もっと近くで見ると小さくて丸いものが葉の縁に整列して密生しているのだと分かる。

この小さくて丸いものが、不定芽というもので、簡単にいえば「むかご」のようなものということになる。


これがしばらくするとポロポロとこぼれ落ちて、着地後に根を出して新たなコダカラベンケイソウが生まれるというわけだ。

雄しべの花粉が雌しべに渡って(受粉)、受精しタネができるという、両親の遺伝子が注入されるケースとは異なって、この新たなコダカラベンケイソウは自身の身体の一部がそのまま次の世代に生まれ変わるのだ。

いわゆる「クローン」ということになる。

これが葉の縁にビッシリと。

冷静に考えてみるとなかなかホラーな感じがするのだけど、アナタはどう思われます?

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