1月17日。
19年前、阪神淡路大震災があった。
僕は直接被災したわけではないけど、当時祖父母が神戸に住んでいたこともあって他人事ではなかった。
「疎開」してきた祖父母。
祖父から
「神戸の家の様子を見てきてくれ」
と頼まれた。
まだ西宮北口までしか電車は走っておらず、その先どうするか思案した結果、自転車で行こうということになった。
そのときに買った自転車を今でもメイン自転車として愛用している。
新幹線で東京から新大阪まで。
さらに新大阪から西宮北口まで輪行して西宮北口で自転車を組み立てて、まだ倒壊した家屋がたくさんあるカオスを祖父母の家のあった御影までペダルを踏んだ。
今も当時の記憶が鮮明に蘇る。
そんな祖父母は他界し、その家も今は別の人の手に渡って全く違う家が建っている。
先週仕事でいった大阪の先に神戸はあり、スッカリ復興したかのように見え、全てが隔世の感がある。
テレビのニュースを見ていると、あの地震の後に生まれたり、後に転入してきたりした人たちが増えて、震災が風化しそうなんだそうだ。
そんなものなのかねぇ。
まぁ、3.11の後、節電だ、物資の不足だ、なんて言っていたけど、実際東京に暮らす我々の生活はほぼ元に戻った気がするものねぇ。
被災地ではまだまだ復興は進まないというし、原発の問題もあるし、まだまだ大変なのは分かるけど、どうにも我々人間は喉もとを過ぎると熱さを忘れてしまうおめでたい生き物なのかなぁ。
あのときに買った自転車、あのときに倒壊した家屋を縫うようにペダルを踏んだ自転車を見ては時折あのときを思い出す。
0 件のコメント:
コメントを投稿