昨日出題したクイズ、いかがですか。
何か解答を思いつきましたか?
これは insect hotel といいます。
insect は「虫」、hotel は「ホテル」。
「虫のホテル」???
実はこれは虫たちがやってきて、巣を作ったり、卵を産みつけたりするためのものなのです。
虫たちは「隙間」が好きなので、わざわざ竹を束ねて置いてみたり、丸太の断面に穴を開けてみたりして、虫たちを引き寄せているのです。
なんでわざわざ虫なんか、と思う人がいるかもしれません。
庭に虫は不要、と思う人が多いと思いますが、害虫がいれば、それを捕食する益虫がいるわけです。
さらには虫をエサとして狙ってやってくる鳥たちがいる。
自分の庭は無菌室ではないのです。
庭という小さな空間とて、自然の営みの一部に組み込まれているはず。
ならば、虫たちを寄せ付けないのではなく、呼び込むことで自分の庭にひとつの生態系を作り出すというのは、とても贅沢なことではないでしょうか。
今、イギリスではこういった発想が広く定着して、このインセクト・ホテルというものが流行りつつあります。
害虫をゼロにはできないけど、その分、益虫や鳥たちがそれらを取り除いてくれる。
薬にたよらない、まさにオーガニックな発想です。
大切なのは「均衡を保つこと」なのです。
害虫もゼロにはできないけど、育てたい植物が健康に育つ範囲を保てれば問題はないわけです。
均衡を保つために、益虫や鳥たちの存在があります。
これを薬にたよると、均衡が崩れ、すなわちバランスを失って、不健全な庭になっていってしまうというわけです。
上の2枚の写真はフラワーショウでのインセクト・ホテルなので、絢爛です。
実際のインセクト・ホテルは下の写真のように地味なもの。
地味ながら虫たちにとっては5つ星ホテルなんだと思います。
2 件のコメント:
インセクト・ホテル、初めて聞きました。
発想が凄いですね。写真を見る限り地味な方でもかなり芸術的で置いておくだけでも素敵ですね。しかし、そこに虫がいっぱい入ってくるのを想像すると?? 日本でも流行るでしょうか。
匿名さん。コメント有難うございます。発想自体は異なりますが、「こも巻き」もある意味インセクトホテルなのかなと思います。まぁ、こも巻きの場合は行く末、燃されてしまいますが・・・。
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