今日はクリスマスイブ。
寒い中、街の辻辻にあるコンビニの前ではフライドチキンやらケーキやらを売ろうというサンタ姿の店員さんを見かけた。
バブル隆盛のころは、下心に満ち満ちたカップルたちで赤坂プリンスホテル、略して赤プリなんて大変な騒ぎだった。
しかし、今はその赤プリもなくなってしまったし。
自分が歳をとったせいもあってか、世の中はさほどクリスマスといって騒いでいないように思えてきた。
でもキリスト教の国々では、やはりクリスマスのもつ意味合いは異なるだろう。
クリスマス・イブ(24日)、クリスマス(25日)、ボクシングデー(26日)は間違いなくお休みだし、その前後も全体的にお休みモード。
最近はそうでもなくなったようだけど、僕が学生の頃にちょうどクリスマスのときにロンドンにいてエラい目にあった。
交通機関はバスも地下鉄も全てお休み。
レストランだってやっていたのはマクドナルドくらい。
やることも、行くところもなく、ロンドンの安宿でパンナム機爆破事件のニュースを白黒テレビで見ていたのは1988年のこと。
もうあれから25年も経ったのか。
基本的にイギリス人にとってクリスマスは家族と過ごす静かな時なのだ。
日本では年賀状が重視されるが、イギリスではもちろんクリスマスカード。
12月25日にまとめてドーンと届くのではなく、11月後半くらいからポツポツと届き始める。
届いたカードを部屋に飾っていくのだ。
僕もイギリスにいる友達たちにせっせとカードを書いた。
彼らから、一言程度の簡単なメッセージの書いたカードが届くだけでも結構嬉しいものだ。
そんな中、最近毎年楽しみにしている人からのカードがある。
彼女の名前はパットさん。
話せば長くなるので、今日は簡単に書くけど、彼女とは2011年5月に出会った。
彼女の庭を見に行ったことがきっかけだった。
彼女は70をとうに過ぎているが、今でも毎日5時間くらいは庭仕事をしているという。
アイルランド訛りの英語がとても耳に優しいとても若々しくてチャーミングな女性。
そんな彼女と以来ずっと付き合いが続いていて、毎年クリスマスカードのやり取りをしている。
カードには一言ではなく、詳細に近況が綴られている。
それを読むたびに、「ああっ、元気で良かった」と安心するのだ。
でも、今年のカードでは股関節を手術したなんて書いてあったのでちょっと心配。
彼女が元気なうちになんとしても再び彼女の庭を訪れたいと思う。
パットさんに、そして皆さんに良いクリスマスが訪れますよう。
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