山に分け入ると、普段とは違った植物相が現れる。
これが結構面白い。
冬本番を迎え、落葉樹はあらかた葉を落としてしまっていた。
フト見上げていると、鮮やかなオレンジ色の何かが葉を落とした枝に沢山絡まっていた。
つる性の何か、ということは瞬時に分かった。
しかし、これは何だろう?
頭上およそ15メートルくらいのところなので、近寄って見るわけにもいかない。
そこで、キョロキョロと地面を眺めてみた。
するとその問題の実が落ちていた。
外側がオレンジ色で、その皮が3つに裂けている(3裂)。
内側には真っ赤な実がチラリと見える。
なかなかシュールな色合いである。
これはツルウメモドキ Celastrus orbiculatus というニシキギ科の植物。
このシュールな色合いというのがある意味ミソなんであります。
冬の間、食糧の少なくなった鳥たちにとっては絶好のエサとなる。
そういう腹の減った鳥たちに食べてもらい易いようにこんなに派手な色づかいとなっているという訳だ。
それ以外にも、生花の花材として、あるいはリースの花材としても大変利用価値が高い。
買うと結構良いお値段がするだろけど、目の前には取りきれないほど沢山なっていたなぁ。
あっ、もちろん無断で採ってはいけないことは知っているし、そんなこともしていないので念のため。
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