赤い実。
これはナギイカダ Ruscus aculeatus というちょっと変わった植物であります。
何がちょっと変わっているかというと、このどうしたって葉っぱにしか見えない部分は「茎」が扁平したもので、正確には茎であって葉ではないのであります。
しかしながら茎でありながら、ちゃんと光合成はするという、いったい葉なのか茎なのかハッキリせい!と言いたくなるような代物なのであります。
なのでこれを葉状茎と言う。
肝心の葉っぱは退化してしてしまって無くなっていて、茎がその代わりの役割を果たしているという。
退化する必要はなかったんじゃないのか、葉っぱよ。
そうも言いたくなるよね。
今こうやって真っ赤な実を葉(茎)のド真ん中に付けている。
あまり見かけないようでいて、マンションの外溝なんかでわりと良く見かける。
なんでマンションの外溝なのかといえばその葉に似た茎の先端が尖っていて、これがかなり痛いのだ。
このチクチクが防犯、あるいは猫よけになるのからではないかと思われる。
さらに驚くのはこれはユリ科の植物であるということ。
葉(茎)の様子を見たって、どうしたって頭に思い浮かぶユリとは似ても似つかないものね。
つくづく植物とは奥深いものであります。
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