最近は、実りの秋を探してお知らせしているけど、今日の話は結構興味深いよ。
カラスウリをご存知でしょうか。
夏の夜に白いレースのような白い可憐な花を咲かせていた。
それが今頃になると、結んだ実は熟してきてご覧のような鮮やかなオレンジ色になる。
中にはうちでの小槌のような形のタネが入っていて、これを財布に入れておくとお金がたまる、なんていわれている。
因みに、自分もしばらく財布に入れていたことがあったけど、気がついたらタネは粉々になってしまっていた。
道理でお金がたまらない訳だ。
一方、これまでカラスウリであると信じていたものが、どうやら上記のカラスウリと様子が違うことに気づいた。
上のカラスウリと比べてみれば分かるけど、形も大きさもまったく異なる。
大きいものはテニスボールくらいだし、形だって細長くなくて丸に近い。
しかし、これも夏場にはレース状の白い可憐な花を咲かせていたのだ。
覚えてるもの。
加えて葉っぱだって、カラスウリじゃないか。
実はこれはキカラスウリという。
そうカラスウリ Trichosanthes cucumeroides も、キカラスウリ Trichosanthes kirilowii var.japonica もともにウリ科だし、属名もいっしょでしょ。
キカラスウリの「キ」は「黄」であって、実が熟すると黄色になるらしい。
これをグイッともいできて、まだ未熟なときにスパッと切って中を確かめてみた。
すると、外は緑、徐々に黄色くなって、中にはタネが並んでいた。
黄色というか、カスタードクリーム色の果肉はまだまだ硬かった。
包丁のあて方の問題でタネも切れてしまって、何やらシュールな姿になっているけども。
カラスウリとキカラスウリ。
並んでいれば区別はつきやすいが、それぞれ別にみると実がつくまではちょっと迷うかも。
秋になって実がつけば、もう一目瞭然。
あなたの近所のカラスはどっちのカラス?
2 件のコメント:
カラスウリ可愛いですよね。我が家の前が空き家ですがその垣根に絡みついてすごい繁殖力だなあと思っていましたが、赤くならないのでキカラスウリだったのですね。今年はヒヨドリジョウゴを垣根のフェンスにからませました。今赤い実が可愛いです。実をヒヨドリが好きなのでしょうか?
みさきさん
コメント有難うございます。
おっしゃるとおり、実の多くは目だって鳥のエサになることで、種をより遠くへ運ぼうとしています。(果肉は消化されますが、種は糞に混じって出てくるので・・)
植物にもいろんな工夫があって楽しいですね。
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