鎌倉へ行ったらならば一番見たかったのが鶴岡八幡宮の大イチョウだった。
鶴岡八幡宮の大イチョウが平成22年3月10日に大風によって倒れたことは当時ニュースなどでも大きく取り上げられた。
以来、一度はそれをこの目で見てみたいというのが積年の思いであり、昨日ようやくそれが叶ったというわけだ。
倒れたイチョウは専門家によって
①倒れて残った根元部分を保全し、そこからの萌芽を待つ
②倒伏したイチョウの樹を切断し、これまであった場所のちょっと西側に移植
という、二方面作戦にて再生を試みたという。
そして3年半以上経ってみてみると、見事に①も②も新たな芽が吹いていたのでありました。
改めて植物のもつ生命力には驚かされるねぇ。
この前、日比谷公園で樹木医の方の話を聞いたらば、これもやはりキノコの侵食による樹勢の衰退が一因であるとのことだった。
確かに切られた幹の中心部は空洞になっている。
スカスカで巨体を支えきれないところへもってきて、強風にあおられてあえなく倒れたのだろう。
しかし、移植された太い幹の根元からは「ひこばえ」のような若い芽がにょきにょきと出ていた。
倒れた幹の根元にはスプリンクラー付きのホースがあったりして、シッカリとした管理体制をうかがわせていた。
人手によるTLC(Tender Loving Care)に加えて、朱色のフェンスが張り巡らされ、さらには注連縄が周囲をめぐるという神々しい環境のなかでイチョウは再生にむけてちゃくちゃくと育っていた。
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