一ヶ月くらい前から書こう書こうと思っていた題材を今さらながら・・・。
散歩をしていると、石垣の隙間などからご覧のような植物の姿を見かけることはないだろうか?
僕はしょっちゅうこれを見かけるのだ。
そして見かけるたびに、
「あっ、ケヤキ!」
と思うのだけど、どうもそれは間違っていると思われる。(1枚目の写真ね)
樹木のタネは鳥が実を食べて運ばれたり、あるいは風にのって運ばれたりマチマチ。
運ばれていった先で芽を出して根付く。
そんな樹木がタネから芽を出して育っている状態を「実生」なんていう。
この実生モノを色んなところで見かけるのだ。
そして良く見かける一番上の実生を見て
「ケヤキ見っけ!」
と単純に思うのだけど、心の中で腑に落ちないところもある。
葉のふちにギザギザがついていて、葉が互い違い(互生)についている辺りからケヤキという発想が出てくるのだけど、一方でケヤキにしては葉の厚み、光沢、手触り、そして太さなどが違うと思うのだ。
じゃぁこれは何だ?
正解はエノキ Celtis sinensis というニレ科の樹木であります。
そして2番目の写真こそが
ケヤキ Zelkova serrata であります。
ケヤキもニレ科なので似ているというのも頷けなくもない。
しかし、こうやって並べると違いは一目瞭然だなぁ。
ケヤキのほうが葉が細いし、手触りも柔らかくて葉が薄い。
類似点も分かるでしょ。
葉に鋸歯があって、対生であることなんか。
このケヤキとエノキの間で悩んでいた時期もあったのだけど、問題はこれだけではなかった。
明日は新たな刺客をご紹介しよう。
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