秋本番ですねぇ。
年賀状の販売を見かけたり、年末ジャンボ宝くじなんかの宣伝を目にすると、すでに冬って気もする。
秋といえば 紅葉狩り に行かれる方も多いことだろう。
実は日本は紅葉の素晴らしい国のひとつである、と花咲ジジイは思っている。
えっ?紅葉なんてどこでも一緒じゃないの??
なんて声も聞こえてきそうだが、花咲ジジイは 違う と思っている。
まず紅葉もしくは紅葉するのは広葉落葉樹である。
まれにカラマツのような針葉落葉樹もあるけど。
そういった広葉落葉樹が生育するのは主に冷帯、温帯地域である。
イギリスなんかでも紅葉は十分見ることはできるし、そこそこキレイなのだけど、日本の日光、箱根、京都などの紅葉の名スポットの素晴らしさには及ばない。
そこでイギリス人がわざわざ紅葉を見に行くために旅行する人気スポットはアメリカ東海岸のマサチューセッツあたりなのである。
イギリスは西岸海洋性気候であり夏と冬の寒暖差がそこそこあって、夏は乾燥して冬には湿度が高いという特徴がある。
日本やマサチューセッツあたりは大陸東岸気候で夏と冬の寒暖差がより大きく、夏には湿度が高くて冬は乾燥している。
ここに紅葉の美しい秘密があるとにらんでいる。
寒暖差、植物が旺盛に育つ環境。
よく 寒暖の差が激しいと紅葉が美しい と言われる。
この仕組みはザッと以下の通りである。
晴れて条件が良いと樹木は光合成によってデンプンを大量に蓄える
↓
温度が下がり、水分の供給が減ってくると葉の根元に離層という壁ができる
↓
この離層が、葉でできたデンプンを葉に閉じ込めてしまう
↓
閉じ込められたデンプンが糖に分解される
葉緑素(クロロフィル)が分解される→葉の緑色が失せる
↓
糖をもとにアントシアニンという色素ができる→葉が赤くなる
↓
紅葉!!
ポイントは、いかに多くのデンプンが葉に蓄えられるか、葉緑素(クロロフィル)がいかに早く分解されるか という2点。
日中暖かいほうが光合成が盛んに行われてデンプンが多くできる。
冷え込みが大きいほどクロロフィルの分解が早くすすむ。
これが寒暖の差が大きいほうが紅葉が美しいという理由で、日本やマサチューセッツのほうがそれが大きいのだと思う。
マサチューセッツに行ったことはないけど、たぶんそんなカンジだと思う。
イギリスは夏もそんなに暑くないし。
一方イチョウのように葉っぱが黄色くなるものは仕組みがやや異なる。
葉っぱにはもともと緑色の色素(クロロフィル)と黄色の色素(カロチノイド)の2種類が同居している。
ただ春~夏はクロロフィルが勝ってカロチノイドは裏方に徹していて見えないのだ。
それが秋になって気温が下がってきてクロロフィルが破壊されると、それまで隠れていたカロチノイドが表舞台に出てくる。そして葉っぱが黄色く見える、という仕組みである。
昨日の新聞では神宮外苑の絵画館前のイチョウ並木も見ごろを迎えたらしい。
外に出て秋を堪能しようよ!
4 件のコメント:
神宮外苑の銀杏並木はこれからが見ごたえがあると思います。23日時点ではまだ緑色の葉が混在していました。併せて屋台などが出展する銀杏祭りが開催されているので、毎年のことですが観光客でごった返しています。
銀杏並木入り口(青山通り側)から絵画館に向かって写真を撮るなら、並木全体を正面からお日様が照らす午前中(10時~11時頃だったと思います)が、個人的にですが、綺麗だと思いました。また、日が傾いてきた時間でも木漏れ日に照らされてはらはらと舞う黄金色(…に見える)の葉は、なんとも言えない美しさがあります。
銀杏並木の他にもその界隈には銀杏の街路樹がある道がいくつかありますので、この時期のお散歩コースとしてオススメです。
以上、ご近所住人情報でした。
サンリリィさん
有難うございます。
絵画館前は本当に綺麗ですよね。
ご近所とは羨ましい。
ということは秩父宮ラグビー場も鼻と目の先ってことですね。ラグビー好きのジイイにはそちらも魅力です。
僕はかなり厚く積もったイチョウの落ち葉を見かけると、ウワーイ!!と言って落ち葉を蹴散らしながら歩くのが好きなのですが、周囲の人からはとても変な目で見られることがシバシバです。
ラグビー、いいですよね!私もラガーマンの友人のお陰で25年来の大ファンです。秩父宮・花園と足を運んでいました。
表参道のイルミネーションも11年ぶり?の復活とのこと。地域住民からは騒音・ゴミ問題などで物議をかもしたイベントでしたが、美しい景色も捨てがたいものです。12月1日からライトアップスタートしますので、是非お出かけ下さいませ。
伊藤忠に就職したかった・・・・
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