2009年11月24日火曜日

スズカケノキ治療中
     
  
シリーズで書いてしまった 街路樹を考える 
自分でも書きながら考えることが多くてなかなか面白かったのだけど、皆様はいかがでした?
   
ちょっとくどかったでしょうか?
   
さて、気分を変えて全く別の話題という気もしたのだけど相変わらず木について書いてみようと思う。
   
何度も出てきたスズカケノキであるが、今日のスズカケノキはちょっと痛々しい。
    
この前 新宿御苑 に出掛けたときに見つけたもの。
木の胴回りは2メートルを軽く越えるだろうという巨木なのだが、よく見ると何かおかしい。
   
まず立派な胴回りの割りに背の高さが低い。
そして、枝を支えるために沢山の支柱が見える。
   
説明書きによると、これはモミジバススカケノキPlatanus acerifolia というもので、スズカケノキとアメリカスズカケノキの交配種で、樹齢は100年を超えるらしい。
ところが2007年9月の台風でダメージを受けて治療中なのだそうだ。
   
幹はシートで覆われて養生されている。
そして支柱が枝を支えているが、どうも回復の道は険しそうである。
   
向かって左のほうの枝からは葉っぱが殆ど出ていない。
右半分が辛うじて生きているといった感じだ。
   
右半分の枝のなかでかなり太い枝が一本地面に着いてからまた上にグッと反っているものがあった。
その接地面から根が出て、そこに新たな株が形成されようとしていた。
おそらく、この木全体を救うのではなくて、この新たな株を大事に育てて、ある程度成長したところで他の部分と切り離す作戦ではないかと思う。
   
言うなれば 「大型取り木」 といった感じであろう。
   
これは花咲ジジイの勝手な推測なのでなんとも言えないが、今後のスズカケ君の容態を見守りたいものである。
  
  

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