2008年10月13日月曜日

ピラカンサ Pyracantha coccinea
  
 
  
実りの秋シリーズである。
   
ピラカンサ
   
これをピラカンサスという人もいる。 いったい語尾の「ス」はどこからくるのか分からないのだけど、かなり一般的にピラカンサスがまかり通っている。
   
さらに和名というのがあってトキワサンザシともいう。
植木屋の親方はピラカンと略して言ったりする。いかにも業界っぽい。
  
英語ではpyracantha とそのままだけど、発音がピラカンサではなくパイラカンサのようになっていた。
因みに最後の「サ」は tha なので舌を噛むように発音すべし。
    
まあ、色んな呼び方があるので、こういう場合は学名があると本当に便利だと思う。
   
このピラカンサは今の時期は、オレンジ、黄色などの実がきれいだ。
  
ナナカマドなんかもそうだけど、こういった赤い小さな実は鳥の大好物だ。
  
鳥たちは赤い実をついばんで、どこかへ飛んでいって、飛んでいった先で糞をする。
果肉は消化されるが、種そのものは消化されずに糞に混じって地面に落ちる。
そこで種は芽をだして、新天地で新たな生命が芽吹いていく・・・。
   
そんな訳で、鳥達をひきつけるために赤い実をつけて、その結果自分達のテリトリーを広げていくという生存競争に勝ち残るための工夫があるのだ。
    
    
花に目をむけると、花びらが5枚ある。
  
これは典型的なバラ科の特徴で、さらに枝には鋭いトゲがある。
  
この写真は今年の5月12日にとったもので、今ようやく文字通り実を結んだ。
  
このピラカンサで生垣を作ることもあるのだけど、その場合その鋭いトゲで防犯面では完璧と言えよう。
  
手入れをする人間としてはたまらないけれど。
  
  

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

トキワなんとかというの色々ありますよね。トキワは常磐なんでしょうか。茨城から浜通りあたりに自生しているものなんでしょうかね。