鴨川に面した、ちょっとスペシャルな宿にお世話になりました。
こんな隠れ家のような宿があるんだねぇ。
そんな驚きだった。
これをご縁に今度は個人的に訪れたいのもである。
さて天気もよろしく2名のおじさん英国人を連れて宿をでる。
今日はまず「特別」な場所に向かった。
そもそもアーネスト・ウィルソンがその庭を訪れたという記録があって、それを調べていたらば現在は一般公開されていない庭であると判明した。
「無理です。だって公開されてないんだから。」
そういうメールを英国に送ったらば、やけに落胆した様子だったので、それならばと思ってさらにいろいろと調査をして、考えられる最大限の手をまわしてみたところ、なんと奇跡的にその庭の門が開いたのである。
彼らにこの苦労が分かるだろうか・・・。
とにかくスペシャルなんだからね!
そんな話をくどいくらいにしてきた。
さすがに名庭園であり、紅葉の最高シーズンだけあってため息が出るほど美しかった。
ネットなどで写真を出さないようにとのことであり、具体的にそこがどこなのかも言及するのはやめておこう。
とにかく素晴らしい庭園を胸に刻みこんだ。
そこから後は、知恩院、清水寺など一般的ながらも、いずれもアーネスト・ウィルソンが残した足跡を追ったのだった。
清水寺なんかは修学旅行と外国人観光客で押すな押すなの大盛況だった。
おっと我々も外国人チームか。
ウィルソンが撮った100年前の写真を撮るべく、ふたりの英国人のおじさんが真剣に立ち位置などを吟味している。
見よ、この真剣なまなざしを。
締めくくりは建仁寺。
ここに樹齢800年という菩提樹の木があるという。
100年前の白黒写真を売店の人に見せても分からないという。
そしてお坊さんに最後は尋ねてみたところ、それならば現在改修中の場所にありますよ、とのこと。
改修中につき公開はされていないのだが、二人の英国人を見て、
「わざわざ遠くからいらしたのだから・・・」
と親切に鍵を開けて案内してくれた。
これが、その菩提樹。
樹齢800年というとたいそうな巨木を想像してしまうが、それは拍子抜けするくらい小さかった。
開山御手栽
といって、建仁寺の開山された方自ら植えたものということは、すなわち建仁寺の歴史とそのままリンクすることになる。
スゴイ話である。
・・・ということで、ウィルソンの100年前の足跡を尋ねる旅、第5日目を無事に終えてこれから夕食に繰り出すところ。
美味しいビールが飲めそうである。
明日朝には京都を出発し、次の目的地に向かう。
さらば京都よ。
2 件のコメント:
いつも楽しみに拝見しています。特に、この特別編は、興奮して次が楽しみで待ちきれない感じです!!というのも、わたしにとっても、ウィルソンさんはとても特別な存在なのです!私が初めて研修した場所が、バーミンガム植物園でした。偉大な植物学者でプランントハンターであった彼と、同じ場所で学んだと思うと鳥肌が立つ思いでした。屋久島のウィルソン株に行った時、ああ~ここにも!!と嬉しくなりました。ウィルソンさんは日本中、あちこち行かれたのですね~。京都の次は何処でしょう!楽しみです。
tomacoさん
コメント有難うございます。
まだ旅の半分も来ていない感じですので、この先もお楽しみに。
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