ついこの前まで何かが建っていたはずのところが突然空地になっていたり、空地だったはずのところに突然ビルが建っていたり、都会ではものが異常に早く動いていると感じるのは僕だけだろうか。
都会でまとまった大きな土地はえてして集合住宅だったり、オフィスビルだったり、ショッピングセンターになったりする。
あれよあれよと街の景観が変わっていく。
それはそれで都会の定として、よしとして、問題はそこにある植物たちである。
特に大きな樹木たち。
たいていは「伐採」そして撤去と、まるでモノを扱うかのようにぞんざいにされて処分されてしまう。
なんとも胸の痛む話である。
でもたまに、既存樹木を活かしたビル建築なんてのも見かける。
移植に耐える樹木であれば良いが、そうでないのも多い。
根が付かなかったり、樹木そのものが大きすぎて重量的にも移植できないなんてこともあるだろう。
この前見かけた勇壮なイチョウも新たに作られた公共スペースの隅に新たな生活の場を与えられたようだった。
もともとこの場所にあったのだが、そこを避けるように壁がめぐらさられ、根をはるスペースもちゃんとあつらえられている。
しばらくはこの施設も建て替えられることはないだろうから、あと数十年は安泰の人生が確約されたようだった。
よかったね。
でも雑司ヶ谷のイチョウや、麻布善福寺のイチョウを見れば分かるように、イチョウの生長たるやこんなスペースではとても足りない。
あと数十年経ってイチョウがさらに生長したときに、また改めて根をはるスペース、そして幹を太くするスペースを広げてもらえることを祈らずにはいられない。
頑張れ、イチョウ。
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