2009年3月28日土曜日

ヨシ Phragmites australis
    

   
ここ数日冷え込んでいるものの、この週末お花見をされている方も多いのではないだろうか。
いわゆる 花冷え というものだろうか。
   
サクラが話題になり、新緑の季節になり、色んな花が見らるようになる・・・。
春はやっぱり良いものだ、という点について異論はない。
   
でも、冬は冬でなかなか魅力的な風景というものがあると思う。
  
新宿御苑の芝なんかは茶色に枯れて、華やかさはないものの、そこはかとなく漂う物悲しさと申しますか、なんともいえない静寂感はかなり心が落ち着く。
   
多摩川河口、川崎、羽田あたりでは ヨシ というイネ科の巨大な植物が一大生育エリアを築いている。
ヨシズといって夏場に日よけに使われるゴザのような、アレの原料である。
   
夏場は青々としているのだけど、冬場は茶色く枯れてひっそりとする。
   
河川敷を散歩しても、通りゆく人の数も少なく、ちょっとした孤独に浸りたいときにはうってつけである。
  
彩りのない枯れた茶色、どんよりとした空、垂れ込める雲、弱々しい日差し・・・ 
  
なんか鬱陶しいが、それが良いときもある。
  
それがこれから春を迎えて青々としてくると、こういう殺風景な景色が恋しくなることもあると思うのだ。
  
ないものねだりというか、これは変人の意見だろうか?
   

  

2 件のコメント:

ひるがお さんのコメント...

「冬の海が好きだ」という人もいますからね。確かに春になるとそういった”誰もいない場所”がにぎやかになっていきますね。。
詩でも書こうかしら。

私は冬になるとモロにSAD(Seasonal Affective Disorder→季節性情動障害)的な状態に陥るので、これからの季節は花や新緑に新しいエネルギーを注入してもらえるし、とてもありがたく思っています。
明けた!という感じですかね。

冬の花や春の到来を告げる花たちは落葉した裸の状態から蕾をつけてゆっくりと膨らんでいきますよね。コブシとかモクレンとか。桜が咲いたら「春」といいますが、ソメイヨシノのように葉をあとからつけるものなんかは冬の風情を表現しているようにも思えます。ここ数日のような寒空にも浮かないように思います。という私は今週お花見しようとしたのを延期しましたが(汗)

花咲ジジイ さんのコメント...

そうですね。お花見にはちょっと肌寒い日が続いています。

ちょっと気になっているのは、この前花咲ブログで取り上げた花見の席取りの人たちのことで、あの看板によると彼らの花見にはこの前の木曜日だったはず。

確か木曜日も首をすぼめてしまうほどの寒さだったと思うのですが、そんな中でも彼らは12:00~21:00のマラソン花見を決行したのでしょうか? もしそうだとすれば、ある意味見上げたものだと思いますが、寒いので来週にそのまま延期なんていっていたら、なんとなくそれも納得がいかないなぁ、なんて思ってしまいます。

たかが花見、されど花見って感じですね。

ひるがおさん、どうぞ楽しい花見を。
僕は今度の日曜日が花見です。