晴れた日、イチョウの剪定を見かけた。
植木を切るハサミの音、チェーンソーを使う音など、植木屋さんが働いているのを察知すると、どうしても足を止めて見入ってしまう。
どういう人がやっているのか?
若いのか、ベテランなのか?
どんな格好をしてやっているのか、粋でいなせな伝統的植木屋スタイルなのか、ダボダボズボンのガテンファッションなのか?
どんな道具を使っているのか?
仕事そのものはどうだ、早いのか、遅いのか、上手いのか、下手なのか?
などなど、姑さんのようにギロギロとチェックしてしまう。
イヤ、そんないやらしいものではなく、純粋に興味が尽きないのである。
この植木屋さんたちは街路樹として植わっているイチョウをひたすら剪定していた。
見ると上のほうに2人の職人さんが登っていた。
腰には使っていなかったけど、一応安全帯が見えた。
下にはパッカーといわれる、切った枝などを積むトラックが控えている。
このパッカーというのはゴミの収集車としてよく見かけるものだが、これがバケモノなんである。
どうバケモノかというとそのパワーと破壊力。
枝を入れると 刃 が回転してぺロリと平らげてしまう。
腕くらいの太さの枝、というか丸太であればバリバリバリというスゴイ音を立てて吸い込んでしまう。
言い換えると 人間の腕などが巻き込まれようものならやはりバリバリバリと吸い込んでしまうことだろう。
一時期このパッカーを使う植木屋さんの手伝いをしたことがあるが、本当に へっぴり腰になってしまったのを覚えている。
パッカーを使わないで普通のトラックに枝を載せていくのはそれはそれで大変だけど、でも腕がなくなることがない分ずっとマシだと思う。
話が機械のほうに偏ってしまった。
都内に一体何本の街路樹があるのか正確には知らないが、ものすごい数なんだと思う。
当然それらを伸ばし放題にするわけにもいかず、それらを管轄する自治体がそれなりの予算を確保して手入れをしているのだと思う。
こうなると、やはりむやみやたらに大きくなる樹や、手入れの面倒な樹を街路樹として選ばないなど初期段階の工夫が必要になってくると思う。
彼らの奮闘のお蔭でこの通りも随分サッパリと明るくなった気がする。
ご苦労様、である。
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