2009年3月30日月曜日

パソナ野菜工場見学 2
    

   
昨日に続いて東京大手町のパソナ本社地下1階にある野菜工場についてである。

昨日書いたけど、この場所には6つの部屋に分かれていて、それぞれの部屋でそれぞれの特色のある手法をとって野菜を育てている。

昨日は 棚田 を再現したもの。

今日は ROOM4 果菜類栽培 である。

説明書きによると・・・

植物栽培に自然の土壌を用いず、生育に必要な栄養分を溶かした養液を用いて栽培する方法を水耕栽培もしくは養液栽培といいます。 
植物の栄養条件を常に最適に保つことにより、植物を自然の状態よりも早く、大きく、効率的に栽培することが可能です。
通常は背丈ほどの大きさのトマトですが、ここでは葡萄棚のように多くの実を見ていただけるように栽培しています。

はやり、ここでもは登場しない。

トマトが育つ部屋というよりむしろなんとなく 2001年宇宙の旅 のようである。
とてもSFチックである。

天井の高さが3メートルくらいあるだろうか。
確かに葡萄棚のブドウのように赤いトマトがぶら下がっているのが見える。

もとをたどると、銀色のカバーで覆われたケースがある。
おそらくこの中に 養液 が入っているのだろう。


   
驚くべきは、この天井のブドウの繁りかたとは裏腹に育てているトマト たった2株だけだということ。
トマトの太い茎が2本見えるだろう。

このトマトの茎の太さがこれまた凄くて、直径3センチくらいあるのではないだろうか。

ここまで大きくなるというのもなんか不自然でコワイ気がする。
トマト界のチェ・ホンマンみたいなものだろうか。

この大きなトマトを見ていて思い出したことがある。

今をさかのぼること15年以上前。

1992年に公開された 地球交響曲<ガイア・シンフォニー> という映画がある。
花咲ジジイはヒョンなことで、この映画を製作した会社を知っていたので観にいった。

環境問題が今のように騒がれる前のことで、各界の注目すべき人を数人とりあげるオムニバス映画で、とても示唆にとんだ内容だった。

花咲ジジイもまだ若くて、正直言ってこの映画をチャンと理解するというか受け止めるだけの器ではなかった。
そのなかで、植物学者の野澤重雄さん がたった一株のトマトから13、000(!)個のトマトの実を収穫するという話があったのを思い出したのだ。

15年以上前にこういった発想を持ってそれを実現させた野澤さん、そしてその価値を認知してフィルムにおさめた龍村監督。
先見の明があるというか、今一度是非見直してみたくなった。

  

2 件のコメント:

じゅんぺい さんのコメント...

うーん、これで安くておいしいトマトがたくさん収穫されるならやはり技術の進歩と呼ぶのかもしれないけれど・・・。好みの問題かもしれませんが、私はお日様のもとで育った青臭いトマトが好きです。スーパーで売っているトマトは青臭くないので物足りないです。

ぴーさん さんのコメント...

万博の時のポマトを思い出します。
上がトマトで下がジャガイモ。上下で収穫できるやつです。あれはどこへいったか...