2009年3月10日火曜日

剪定ハサミ 1
   
   
今日はちょっと趣向を変えて道具の話である。
   
園芸でつかうハサミには色んな種類がある。
   
剪定ハサミ木ハサミ刈込ハサミ高枝ハサミ・・・・ などが思いつくが、もっと種類は多いと思う。
   
今日の写真は僕が愛用している剪定ハサミ 2本。
   
知っている人は知っていると思うが、スイスの Felco というメーカーが作っている剪定ハサミだ。
   
これは本当に良いハサミだと思う。
頑丈に出来ているというのはいうまでもないが、付属の簡単な工具で一瞬にしてバラバラに分解できる
   
刃を研いだりするときも、刃が本体から外せるのでとても研ぎやすい。
使い込んだ挙句に刃がヘタってしまっても、替え刃だけ買えばまた新品のときと同じようによく切れるようになる。
  
スグレものである。
   
柄の赤い色は伊達ではない。
誤って草むらに落としたときでも、赤い色が目立って見つけやすいという意図があるのである。
   
Felco のハサミは#1~#×× (ゴメンなさい、正確に何番まであるかはよく分からない)といった番手があって、それぞれ手の小さい人用、左利き用、女性用、木を長時間に渡って切る仕事をするプロ用などなど色んな種類がある。
   
僕が持っているのは #2(上のハサミ)と #8(下のハサミ) の2本。
#2が定番中の定番と言われているもので、#8はご覧のようにニギリの部分が曲がっていて手にシックリときたので買ったものだ。
   
イギリスの新聞で 「園芸用剪定ハサミ徹底比較」 というのがあったときに他のメーカーをぶっちぎりで引き離して堂々の1位だった。 その新聞では 「剪定ハサミのロールスロイス」 と評していた。
   
実際、英国でプロの庭師のほとんどがこの Felco を愛用していた。
   
木バサミは日本の道具だし、日本の刀鍛冶が作ったような芸術品に近いような素晴らしいハサミがあるが、こと剪定ハサミに関してはこの Felco が間違いなく優れていると思う。
   
普段剪定ハサミについて書くことはあまりないので、ここまで書いたら俄然盛り上がってきてしまった。
明日はこの続編をお届けしたい。
  
ハサミオタクか、と呆れずにお付き合いいただきたい。
  
   

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

プロの道具はかっこよくてセクシーです。イギリス時代から使用しているものでしょうか。なんだか年季が入っているように見えました。
道具を持ち歩く腰袋などもぜひ紹介してください(使わないですか?)。下草刈りや枝打ちで山に入る時の腰袋とはきっと違うと思うので興味があります。

匿名 さんのコメント...

オーストラリアとかにこういう鳥がいそうですね。。
ハサミが鳥に見えて仕方ない。そういう私はでかい鳥恐怖症。。。

匿名 さんのコメント...

確かに赤い柄は落としたときにわかりやすいですね。私は日本製の偽者使っていますが..

匿名 さんのコメント...

<じゅんぺいさん>
腰袋・・・ よく知ってますね。ハサミ類を入れる袋のことですよね。僕は持っていません。木材店なんかに行くとくれたり、売っていたりするみたいです。僕はもっぱら大型のリュックサックに入れています。

<ひるがおさん>
想像力が逞しいですねぇ。でも実は僕もこれを見てペリカンみたいだなぁと思いました。
街の工事現場で見かけるパワーシャベルも、恐竜のように思えます。

<ぴーさん>
このフェルコ社のハサミは本当に優れていて、これを見た後ではこれと違うハサミを作るのは難しいのではないかと思われるほど完成度が高いと思います。
なので、これに似たハサミは色んなところで見ます。本家は意匠登録など、なんらかの産業財産権を持っているのではないかと思います。(今度調べてみます)日本の剪定ハサミは岡恒のものが多くの植木屋さんで使われているようですね。