2009年3月9日月曜日

武装する樹
   

   
このシルエットを見て何の樹か分かる人がいたら、それはスゴイと思う。
  
葉っぱはいわゆる広葉(針葉ではない)であり、幹から鋭くて長いトゲがでているのが見える。
  
こんな樹があるのだろうか・・・?
   
写真を撮ったのだから「ある」のだけど、それは半分正解半分ハズレである。
  
この樹は クスノキ である。
  
ではクスノキにトゲがあるのか?
  
クスノキにはトゲはない。このクスノキはトゲを着せられているのだ。
  
このクスノキはとある大きな駅の前にあって、人が待ち合わせをしたり、行き交ったりして、かなりの往来がある。
加えてハトが沢山いるらしく、ハトの糞害がかなり深刻な問題になったのであろう。
  

   
樹の幹には 「鳥の糞にご注意ください」 と看板が貼ってある。
そしてその問題の鳥を近づけないために、このクスノキはご覧の通り 武装 させられているというわけだ。
   
糞害に悩む市民の気持ちもわからないでもないが、本来フレンドリーであるはずの樹にこんな怖い格好をさせるというのもなんか考えものである。
仮に多感な小さい子供がこれに気付いて 「樹ってなんかイヤなカンジ」 というネガティブなイメージを持ってしまっては本当に残念なことである。
  
  

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

楠は確かに優しい印象の木ですよね。棘を着せられるって本人はどう思っているのでしょう。。木にとって鳥が話し相手や友達だったとしたら、人間によって威嚇を装われて孤独にさせられる。「よお、今日は天気いいね!調子はどうよ?」なんて普段は世間話をしたりするのかもしれない。怒っているふりして泣いているかもしれませんね。。
→竹中直人の笑いながら怒る人みたいだ。。

妄想コメント、失礼しました。

匿名 さんのコメント...

妄想とも言い切れない内容だと思いました。

犬にアレコレとコスチュームを着せる飼い主がときどきいますよね。
アレって犬はどう思っているんだろうか?
嬉しいのか?迷惑なのか?

木も犬も喋れない・・・。