落花生
ピーナッツはとても身近な食べ物だと思う。
例えば柿の種に代表されるように、おつまみ としてはかなりの人気を誇るものと思われる。
柿の種に入っているピーナッツが、ご覧のようなサヤに入っていて、いわゆる落花生として馴染みがあるというところまでは誰でも知っている。
でも、このサヤはどこにどうやってなっているのか、チャンと知っている人は案外少ないのではないか。
結論を先に書くと、このサヤは地中にあった ものだ。
この落花生はマメ科の植物で学名を Arachis hypogaea という。
サヤを持っている というのがマメ科の大きな特徴だが、落花生もこの辺をチャンと踏襲している。
ユニークなのはこのサヤが出来るまで。
小さい黄色い花が咲いて受粉がされ受精すると子房柄(しぼうへい)という部分が地面に向かってスルスルと延びていって地中にもぐる。
そしてその子房柄の先端にサヤが出来て徐々にこれが太っていって、ついに落花生になるというわけだ。
なのでサヤは地中にもぐっているもので、ピーナッツはあたかもジャガイモのように地中から掘りあげるものであるわけだ。 知ってた??
サヤをタテに半分に割ってみるとその様子はマメそのものであることが分かる。
プチっとサヤを割って中から幾つかのマメを取り出して、薄い皮を手でしごいて、フーフーと息を吹きかけると薄い皮が飛んでいって後はそれを口に放り込む。
なんてことない作業だが、一旦始めると本当に止まらなくなってしまう。
シンガポールのラッフルズホテルのバーの床には足の踏み場もないくらいと言うとちょっと大袈裟だけど、この落花生のサヤが沢山落ちていたのを思いだした。
これがシンガポールの粋ってものなのだな、などと思ってここぞとばかり床に落花生のサヤをばらまいて帰ってきたことがある。
今度チャンスがあったら、落花生の花、子房柄が伸びる様子などをスクープしてこの場でご紹介したいと思う。
1 件のコメント:
厚木の飲み屋でやっぱり落花生の殻を床にばら撒く粋な店がありました。やっぱり、ここぞとばかり撒きましたよ。近くの秦野が落花生の産地。千葉の八街町が一番有名ですかね。最近は落花生割れない子供が増えているみたいです。
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