昨年8月26日にヒマラヤスギについて書いた。
そもそも巨木で、あるがままの樹形を楽しむ樹であるはずなのだが、都会で見かけるヒマラヤスギは剪定をされて本来の姿を留めない。
ノビノビと育てられる環境に植えられていないヒマラヤスギはちょっと気の毒・・・といったような内容だった。
今週は月曜から都内某所でズッと植木屋仕事に励んでいる。
しかも、いわゆる5メートルを超えるような高木の剪定だ。
マツ、クスノキ、ヒマラヤスギ、ケヤキなど。
もう切って切って切りまくっている。
手が痛くなるくらい、切っている。
今日はご覧のおよそ10メートルのヒマラヤスギなども切った。
写真の右下に人が見える。その大きさを見れば、樹がいかに大きいかが分かるだろう。
そして、剪定後。
スッカリとスカスカに透かして切った。
使用前、使用後、比較してみるとその違いが分かるだろう。
3人の姿がシルエットで見えるかと思う。
これくらい大きな樹だとそれくらいの人数でやらないと終らない。
これ一本を一人でやったら半日掛かりかもしれない。
モチロン、産地であるレバノンをはじめ日本以外のどの国でもヒマラヤスギをこんなにスカスカに剪定する国はないと思われる。
イギリス人が見たら Bloody hell!! と驚嘆の声をあげるに違いない。
これにはそれなりの理由がある。
まず、日本にはヒマラヤスギをあるべき大きさで育てるスペースがない。
なら、「植えるな」となると思うのだけど、植わっちゃってるものは仕方がない。
次に日本の特に夏の蒸し暑い気候では剪定しないと蒸れてしまって病害虫の温床となってしまう恐れがあるので、光を取り入れて風通しを良くするために、ご覧のようにスカスカにすると思われる。
お国が違えば扱いも違うと。
それにしても地上10メートル、枝を切りながら見渡す景色は本当に気持ちが良かった。
植木屋冥利に尽きるカンジである。
さて、コレはなんだろう??
決して前衛芸術ではない。
コレはハンガーだ。クリーニングなんかに出すとシャツなんかが掛ってくるアレである。
なんでハンガーがこんなに大量にあるか、と言うと・・・。
ヒマラヤスギに登るとハンガーが大量に固まっていた。
実はこれは、カラスの巣なのだ。
完成したカラスの巣になると、ハンガーの数はこんなものではない。
まだ巣作りの道半ばだったのだろう。
「あらー、最近ハンガーがよくなくなるのよねぇー」 とベランダで腕を組むアナタ。
それはきっとカラスが巣作りのために持っていったものと思われます。
1 件のコメント:
ヒマラヤスギの剪定を始めてみたときは驚きましたよ。会社で大きくなったのをやってもらって終わったら..これって大丈夫なの状態でした。枯れるんじゃないかと心配ですよね。でも2年後には元通りになっていますけど..
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