2009年2月9日月曜日

キンポウゲ科  その先の話
    

   
一昨日、昨日と連日で書いたキンポウゲ科に関するお話で、3人の方から深いコメントを頂いた。
有難うございます。
   
キンポウゲ科と言っても、全然似ていないものが同じ科に含まれている。
   
これは当然の疑問だ。
   
キンポウゲ科については実はちょっと特殊な事情がある。
   
普通のシンプルな植物分類学においては 科→属→種→品種 というものを抑えれば良いのだと思うのだけど、この世の植物全てを理路整然と分けていくと、これよりももっとスケールが大きくてよりフクザツな分類になってしまうのは仕方のないことだ。
   
それはあたかも大木の幹から枝が出て、それがどんどん枝分かれしていくのに似ている。
もとを辿るとそれらはすべて同じ幹から出た枝なのだと知ることになる。
   
今日の写真は、その 枝分かれ を表現してみたのだが・・・。
    
上に挙げた科→属→種→品種のもとを辿ると 界→門→網→目 となる。
一番のもとになっているのは界で、それはなにかというと 植物界 というもの。
我々人間は 動物界 に属しているので根本的に全く別モノといえる。
   
じゃぁ、界→門→網→目→科→属→種→品種 で全てが語れるか? といえばというあたりがイヤらしいところである。
   
生き物には 例外 が常につきまとうし、 あるものとあるものの丁度中間にあたる なんていう中途半端なやつらもいる。
亜種なんてのはその例だ。
   
で、話を戻すと、キンポウゲ科の特殊な事情というのは2種類の 族 が含まれているという事情。
族・・・ 暴走族ではない、英語でいうところの Tribe というもので科と属の間に枝分かれして存在するものと思われる。
    
その2つの族とは
Helleboroideae クリスマスローズ族
Ranunculoideae キンポウゲ族
   
Helleboroideae は更に
 Helleboreae (クリスマス・ローズ系)
 Delphinieae (デルフィニウム系)
のふたつに分かれる。
   
「系」は僕がこの場で分かり易いように便宜的に言っているだけで、分類学上は正確な名前ではない。
   
頭からシューシューと湯気が出てきそうでしょ?
   
それら族の何が違うのか、となってくると更に専門的になってきてしまって、「花咲ブログを読んで植物嫌いになった」 と言われそうなのでやめておこう。
   
良いじゃないの、リンネ先生のおっしゃった 二名法(属名+種小名)にまず親しんでいけば。
カタイことは抜きにして、ゆる~いカンジで楽しもう。
  
  

2 件のコメント:

Yumi さんのコメント...

いつもお勉強になります(^^)
でもゆる~い感じをただゆるくしていないのは花咲ジジイさんがかた~いところも把握されていらっしゃるからそのなかで的を得たゆるさが心地よく伝わってくるのでしょうね(^^)私がゆる~く伝えたら体系だったものは体系にならなくなってしまいそうです。。。
今日の写真は、その 枝分かれ を表現してみたのだが・
→ってだってこんなに複雑な枝分かれは解説してくれる人がいないと無理ですもの(^^)
いつもわかりやすく教えてくださりありがとうございます♪
でもなんとな~くでもおおよそどのあたりの枝のものかわかるとまた楽しみが増えますね♪

花咲ジジイ さんのコメント...

Yumiさん
身に余るコメント恐縮です。

植物を勉強して実感するのは「科」(family)を覚えると応用がスゴクきくということです。 

・・・これはキク科の何か とだけでも分かれば後で調べたり、人に聞いたり、強力な手掛かりになります。

科ごとの共通点が見えてくると、さもありなん、と納得することが沢山ありますよ。

実はエラそうなことを言っておきながら、花咲ジジイは何でも知っているかと言えば否で、ブログを書くことが自分の勉強になっているのです。

日々是勉強でございます。