今年の干支は「丑」である。
昨年はネズミ。
今日は去ってしまったネズミ年に敬意を表してというわけでもないが、トウネズミモチをご紹介したい。
トウは恐らく唐を指し、ネズミモチはその果実が黒くてネズミの糞のようであり、またモチの木に似ていることらからついた名前だと思われる。
これまで紹介してきた赤い実、白い実、オレンジ色の実、黄色の実などとは異なり、黒い実なので注意深く見ていないと発見できないかもしれない。今日の写真でも分かりづらいかもしれない。
でも、ご覧のように、まさに鈴なり なので目立つといえば目立つ。
暮れにさる御宅の手入れをしていたら、このトウネズミモチがあった。
それこそバッサリと切ったのだが、そのときに親方が
「知ってる?これは麻薬の木っていうのヨ」
と教えてくれた。
丁度大麻に関する事件が世間を賑わせていた時期だったので
「ってことは、これで多幸感があったりするわけですか?」
と聞くと、まったく答は違った。
どうやら、中国ではこのトウネズミモチが街路樹や個人の庭にどんどん植えられているんだそうだ。
その理由は生育が早くて、すぐに大きく見栄えがするから、だそうだが、一方で大きくなりすぎたり、木そのものが割りとモロイらしくて、倒木の危険もあったりする。
しかし、すぐに植えた効果が期待できるので一旦使うと、麻薬のようにやめられなくなって別の場所にもどんどん植えるようになるという厄介な木なので名前がついたらしい。
へぇー・・・
庭造りをして完成して引渡しをするときに、まだ木やその他の植物が小さくてアレっ??と思う施主の方が時折いらっしゃるが、庭とはそういうものなのだ。
当初小さくてスカスカぐらいでないと、植物が育つスペースがないことになる。
そのスカスカのスペースが年月と共にいい塩梅に埋まっていくのが庭の醍醐味なのだ。
誰かが、庭はあなたとともに育つものなのです と言ったらしいが、まさにその通りだろう。
そういう意味においては、こういった麻薬の木は避けなければならないと思うのだ。
2 件のコメント:
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