植物工場を農林水産省と経済産業省がこれから推進していく。
そのデモンストレーションとして経済産業省にそのモデルを展示する。
と、新聞にあった。
早速、経産省のホームページを見てみると
「環境条件を人工的に制御し、季節に関係なく野菜を連続生産! 未来型農業生産システム「植物工場を経済産業省ロビーに設置開始」 とあった。
これは聞き捨てならん! と花咲ジジイは現場に急行した。
昼の霞ヶ関、経産省。
当然ながら入り口で警備員に止められる。
「身分証明書をお願いします」
指名手配犯のような写真の免許証を差し出す。
「どちらへ?」
スゴク疑わしい視線を投げかけつつ聞いてくる。
「ええ、植物工場へ」
「どうぞ」
なんとも間抜けなやり取りだがノン・フィクション、リアルな世界である。
そしてどこに植物工場があるのかキョロキョロしていると、廊下の角から赤い光が僅かに射しているのが見えた。
あれだ!
迷わずその廊下の角を曲がる。
ありました、噂の現場、植物工場。
それは拍子抜けするくらいなんてことのない温室だった。
温室はカギが掛けられていて閉まっている。
外から見るしかない。まぁ、勝手にドアを開け閉め出来ては温度や湿度が折角一定に保たれているのが台無しだ。
中には赤いLEDに照らされて、レタスとイチゴが育っていた。
赤いライトがなんとも淫靡な雰囲気を醸していた。
この温室は温度、湿度、日照時間(ライトに当たる時間)を全てコンピューター管理されている。
コンピューターのディスプレーが物々しい。
フムフムと温室の周囲を回りながらアレコレと観察していると、どこかで見たオジサンも興味深そうに植物工場に見入っていた。
それは、ちょんまげのあの議員だった。
この植物工場の背景、特徴、課題などは上記に示した経産省のホームページに詳しく書いてあるのでご覧頂きたい。
つい先日、先々日と奇跡のリンゴをきっかけとして、土の大切さ を論じたばかりだ。
そしてこの植物工場は、土の大切さとは対極にある価値観だと言える。
なんてったって、植物工場には土がない。
ハイドロカルチャーといって、栄養分を含んだ水で育てる方式を取っているものと思われる。
どっちが美味しいか、もうこれは先入観を捨てて実際に食べて比べてみるのが良いと思う。
鉄腕アトムに胸躍らせていたその昔。
今や当時未来のことと描かれていたことが次々と現実のものになりつつある。
God is watching us.
神は我々をいつも見ていらっしゃる・・・・。
1 件のコメント:
宇宙旅行が出来る時代になったら野菜はこれしか食べられないんだろうな..露地の無農薬の方がうまいのは当たり前なんだが、ハウス物と比べてどうなのか興味がわきますね。
それと、昨日のコメントでのがんばれは、順位を上げるのがんばるんでなくて、めげずにがんばれってことでお互いがんばりましょう。
コメントを投稿