2014年10月9日木曜日

特殊伐採の世界


特殊伐採という世界がある。

この前テレビでやっていた「空師」もその類。

一般の植木屋さんでは手におえないような巨木、高木だったり、現場の条件が一筋縄でいかない厳しい場合などがそれに該当する。

尊敬する親方が、ついこの前かなり厳しい現場の特殊伐採をやり遂げたのだけど、その一部を見学させてもらった。

まず何がどう厳しいかを申し上げよう。

ご覧のようにイチョウの高さはビル5階くらいはある。

電柱がある、電線がある、下には小さなお社がある、近隣のビルにはレストランが入っているのでランチタイムの書き入れ時には作業ができない・・・。

さらには予算の問題や、道路づけの問題でラフターなどの重機も入れない。

となると登って枝を下ろしていくしかない。

電線には6000ボルトの電流が流れているらしく、万が一に備えて東京電力の人もスタンバっている。

・・・こんな厳しい条件、僕だったらどうしたろうか?

たぶん断っていただろうなぁ。

こういう厳しい条件でも安全に確実に枝を下ろす技術と方法はあるのは知っている。

でも僕はそこまでその技術を習熟してない。

親方はどうやってこの難局を乗り切るのか?

手に汗握りながら作業を時間の許す限り見守った。

まずはユニックのゴンドラを使って、届く範囲で枝を少しづつ下ろしていく。

枝を下ろすといっても、下には電線、お社があるので放り投げるわけにはいかず、一枝ごと慎重に吊り下げていく。

そしていよいよユニックが届かなくなったら、ロープとハーネスを使ってイチョウに乗り込んだ。

これは今年の年初あたりから僕が英国で身に付けてきた木登り技術を親方と分かち合った成果でもある。

しかし作業を眺めているとまったくよどみなく、とても自然に樹上の作業をハーネスとロープを使ってこなしている。

ハーネスとロープを使った木登りについては、それほど場数を踏んでいるわけでもないはずなのに。

スゴイ。

この大きいイチョウを、この厳しい条件のもと、ほぼ一人で、ほぼ一日で剪定をしてしまった。

尊敬というとなにやら薄っぺらい表現のようだが、本当に尊敬以外の何ものでもないよ、これは。


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