植栽仕事。
植木を植える際に幾つかテクニックがあるうちの代表がこの「水ぎめ」だろう。
土を掘って、根鉢が入るスペースを確保する。
穴の深さも重要。
深すぎず、浅すぎず。
根首ちょうどくらいに土がくるのが良い。
植木の方向を確認したらば、その掘った穴に水を注ぐ。
根のまわりに、空洞ができることは望ましくない。
水に溶け込んだ土の細かい粒子が根の隙間にまで行き渡る、というのが水ぎめの理屈であり、ミソなんであります。
ちゃんと水が全体に行き渡るように、棒で突いたり、株全体をグルリン、グルリンとこねたりしたりする場合もある。
そしてしばし放置し、水が引いたらば土をかぶせて全体を整える。
実はこの水ぎめは僕が思うに日本独特の手法のような気がする。
英国ではこのような植え方をしているのを見たことがないし、学校の授業でもこのやり方について触れたことはなかった。
恐らくそれぞれの国の土壌性質や、気候などによってもやり方が異なるのだと思う。
冷静に考えてみれば、根の機能として「呼吸」が挙げられるわけで、水を注ぎ込んで水ばちを作ることは、一種の窒息状態を作ることになるわけで水ばちのマイナス面も理解できなくもない。
水ばちで一旦決めたらば、後は乾くまで水遣りは控えるといったことなどで調整できるのかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿