今日は東京でも久しぶりの降雨。
水源にどれだけ降っているかわからないけど、なんとなくホッとする。
さて、申し上げているように梅雨といえばアジサイと勝手に思っているのだけど、アジサイを巡って何か貼り紙がしてあるのを見かけた。
「ワンちゃんへ ここでおしっこをしないでネ」
フムフム。
ありがちな貼り紙だな、と思った。
ワンちゃんは、もちろん字が読めないので、ワンちゃんに宛てた貼り紙に見立てて、飼い主にメッセージを送るという、カドの立たない表現を心掛けているのだろうか。
最近はカドの立たない表現に敏感だからね、僕は。
すると次の貼り紙には
「人間へ お花をとっていかないで!!」
と、かなり直接的な主張が。
なるほど、ここから花をとって行く輩がいるのだな、と分かる。
そして、さらに強烈な貼り紙が。
「アジサイの花を折らないでください。ほしいときは花が咲き終わってからにして下さい。花が終わってからにして下さい 花が泣きます」
「ほしいときは咲き終わってからにして下さい」っていうのも気になるけど、「花が泣きます」ってあたり一応人間の情に訴えようという作戦だろう。
ときどきこのテの貼り紙を見るよね。
見るたびに、ちょっと暗澹たる気持ちになる。
花を勝手に持っていっちゃう人がいるんだ、とか。
この貼り紙だらけってのは美観的にどうなんだろう、とか。
見たところ私有地ではなく、公共の街路樹の植え込み地のようで、ここに個人的な主張をするのはどうなんだろう、とか。
公共の場所であるとすれば、もしそのアジサイを個人的に植えたとすればそれはどうなんだろう、とか。
まぁ色んな想像はできるのだけど、とにかく貼り紙なんかしなくても、そういう事態が起きないことがとても大切なんだと思う。
風鈴事件以後、とくにそう思う。
花をとっていって良いか、なんて「常識」を持ち合わせていれば誰にだって分かること。
なんか寂しい世の中になっちまったなぁ。
2 件のコメント:
さし穂に持っていくと考えているのかな?
そんなことは数少ないと思うんだが...
いやいや生け花でしょ、実際は。挿し穂にするほど熱心だったらそれはそれでスゴイ。
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