最近咲いている花のなかにラベンダーがある。
ラベンダーといえば、北海道富良野が有名だけど、そもそもラベンダーは東京で育てるのはなかなか難しい花だった。
ラベンダーがどこに咲いているかといえば、地中海地方であることは誰でも知っているだろう。
では地中海地方とはいったいどういう気候なのか。
日差しは強く暑いかもしれないが、湿度は低くカラッとしている、というのが大雑把な表現になろう。
この湿度が低くてカラッとしている、というのがとても重要なのだ。
翻って東京の夏はどうだろうか?
気温はもちろん高いが、加えてムシムシとサウナのように蒸し暑い。
すなわち湿度が高いのだ。
これが植物の生育に大きく関わってくる。
北海道富良野はどうだろう?
行ったことがないので想像だけど、カラッとしているのではないだろうか。
芝生にも同じことが言える。
いわゆる洋芝は、関東の蒸し暑いところではなかなか難しい。
なのでいわゆる高麗芝といって、冬に茶色く枯れる芝が多い。
ところが北海道の芝は、冬のあいだも青々としている。
雪に埋もれているので分かりづらいけど、雪をひっかいて芝生を見てみると、雪の下で芝は青々としている。
かくも、湿気が植物に及ぼす影響は大きいし、狭い日本国内でも異なる植栽を見ることができるのはこういう理由があるからだろう。
ところが最近は都内でもラベンダーを見かけるようになった。
それはどうしてか?
それがいわゆる品種改良というやつだと思われる。
蒸し暑さに耐性をもった品種を時間をかけて編み出していって、関東圏でも十分生育する品種が出回るようになったのだろう。
カラ梅雨の問題など、気候変動の波も容赦なく押し寄せる昨今。
品種改良という手法も今後ますます注目されていくことだろう。
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