夏が来た、と認めざるを得ないくらいの日差しと暑さでした。
今日は珍しい樹を見つけたよ。
上の写真を見て、その特徴に気づきませんか?
そう、緑色のクルクル巻かれたカンピョウのようなものが沢山ぶら下がっているでしょ。
地面を見ると結構たくさんそのカンピョウもどきが落ちている。
これは「豆」でしょ。
豆のさやと言えばいいだろうか。
これがクルクルと捻じれて、こんなふうになっているのだ。
葉もよく見るまでもなく羽状複葉になっているし、さや状の実がなっていることからもマメ科の樹木であることがスグに分かる。
で、マメ科の何かといいますと、これはサイカチ Gleditsia japonica に違いない。
カンピョウのような豆も特徴的だし、なんといっても幹、枝などあらゆるところに鋭いトゲが出ているのが決定的。
地下足袋でこの木に登ろうものなら、アッという間に足に穴が開くことだろう。
植物園では見たことがあったけど、街中で見かけたのは初めてのことだった。
こんなに鋭いトゲがあるんだから、通行人にとって危険ということもあって街中では見かけないんだと思うんだけど、今日サイカチを見つけたのは御茶ノ水近くの結構な都会のド真ん中だった。
そういう意味でも新鮮な驚きでありました。
鋭いトゲが危険ながら、街中で見かけたことがあるものとしてリュウゼツランが思い出される。
そのときのリュウゼツランの鋭い葉先にはオレンジ色の冷凍ミカンのネットが掛けられて注意を喚起するようになっていたっけ。
都内でサイカチを観察できる場所を発見したというのが何とも嬉しかった。
もちろん、頭の中の「都内植物分布図」に新たな項目を追加しましたよ。
えっ、「都内植栽地図」ってこの前言ってなかったか?って?
いいのいいの、なんだって。
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