2013年6月10日月曜日

ビワに関する素朴な疑問



散歩しているとビワを見かけた。

オレンジ色の実が膨らんでいた。

小さいころ、ご近所のビワを木に登ってつまみ食いしたことを思い出す。

あのころはウマイ!と思ってつまみ食い(盗み食い)していたけど、街中で見かけるビワは正直なところそれほど美味しいものではない。

やはりビワ農家が丹精込めて作ったビワが美味しい。

それが価格に表われているんだと思う。

デパートで見かけるビワなんて結構高いものね。

さて、そんなビワを見ていてフト思ったことがある。

こういうビワはたいてい、なんてことのない植込みなんかに生えていたりする。

そこに人間の意図が感じられるかというと、必ずしもそうでない場合が多い。

分かりやすく言い換えると、勝手にビワが生えたんではないか、というビワが多いということ。

人間がガーデンセンターで苗を買ってきて植えたのではない、となると、どうしてそこにビワがあるのか?

それはやはりビワのタネを鳥たちがが運んできたからだろう。

植物たちは種子散布といって、タネを自分よりも遠くへ運ぼうとする。

風に頼ったり、虫に頼ったり、作戦はそれぞれマチマチだ。

一番の常套手段が鳥に果実を食べてもらって、そこに紛れ込んでいたタネが鳥の体内に入る。
鳥はどこかへ飛んでいって、糞をする。

その糞の中に消化されなかったタネが紛れていて、そこで発芽して新たなテリトリーを拡大していく。

そういう理由があって、「なんでこんなところに、こんなものが??」という事態が起きるのだ。

基本的な理屈はそんなところ。

そこを踏まえて疑問に思ったのだ。

ビワのタネって、どのくらいの大きさでしょう。

結構大きいでしょ。

ビワはタネばっかりで、可食部分が少ないという不満もときどき耳にするくらい。

いくら鳥だって、ビワを丸呑みする鳥はそんなにいないと思うし、そんなに大きな鳥もあまり見かけない。

キウイのようにタネが小さくて、知らず知らず食べてしまうというならまだしも、ビワのタネを食べるなんてのは確信犯でしょ。

そんな鳥がたくさんいるとは思えないんだよねぇ。

鳥が運んだのではないとすると、じゃぁここに生えているビワは誰が運んできたのだ??

ビワを食べて、スイカのタネのようにプププッと吐き出す人間なのかも。

素朴ながらかなりの疑問であります。


1 件のコメント:

ジロウ さんのコメント...

何年か前に、種の無いビワが開発されたようですね。
市販には至っていない?
この種、料理の世界では大切です。
香りの根源がこの部分だからです。
手作りのリキュールには、実を取り出した後、種に切り目を入れて、香りをアルコールに移します。
また丁度この時期、種の部分の窪みにサクランボウが入るのです。
年に一度この季節は、ビワとサクランボウのデザートができるのです。
・・・上から目線の少し、偉そうなコメントです。
失礼致しました。
植を愉しむ、食です。