2011年3月9日水曜日

ミツマタとジンチョウゲのただならぬ関係


三寒四温とは良く言ったもので明日はまたかなり冷え込むのだそうだ。

こういう寒いような、なんとなく暖かいような、なんともアンニュイな感じが冬と春を分ける今の季節の特徴なのではないだろうか。

この時期に咲くのが今日ご紹介するミツマタであり、ジンチョウゲである。

とくにジンチョウゲは色んなところに植えられているので良く見かけると思う。
花咲ジジイはこのジンチョウゲの香りを嗅ぐとなんとも切ない気持ちになって胸がギューっと締めつけられる。
なんでか良く分からないのだけど、卒業、入学、入社、転勤など、人生の大きな転機のころにこの甘酸っぱい香りがアンニュイな風にのって漂ってくるからかもしれない。

そんな話は毎年この時期に書いている気がするので、また書いているのね と思った方はご容赦いただきたい。

さて、ミツマタという花も今頃咲いている。
何でミツマタかといえば、写真にあるように枝が3つに分枝するから三股でミツマタなんだろう。

ミツマタとジンチョウゲには共通点がある。
それはともにジンチョウゲ科 THYMELAEACEAE であるという点。


花の色は全くことなるが、そういわれてみると花の構造は似ている気がする。
花の香り もお互い強めで主張がある。
ジンチョウゲは馴染みのある方も多いと思うが、ちょっと甘酸っぱい感じ。
それに対してミツマタは例えは良くないけど、トイレの芳香剤のような甘い香りだと思う。
機会があれば是非鼻を近づけてかいでみていただきたい。

さらに花を後ろから見たときの付きかたが似ている。
人間でいうと後頭部の部分を比べてみていただきたい。


ねっ、頭を垂れる感じがなんとも似ているでしょ。

というわけでジンチョウゲとミツマタには切っても切れないただならぬ関係があるのである。
血は争えんなぁ。






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