昨日、春は黄色い花から と書いた。
すると ミモザが咲いているのを見ました というコメントをお二人の方から頂いた。
コメント有難うございます。
そうなんです、ミモザ Acacia dealbata もこの時期に咲く黄色い花であります。
昨日のブログではこの時期に黄色い花が咲く植物を幾つか列挙したのだけど、そこにはミモザは入っていなかった。
・・・実は入れ忘れたのではなくて、敢えて入れなかったのである。
何故か?
ミモザはその学名から分かるようにアカシヤの仲間である。
アカシヤの仲間は南半球を中心に約600種が知られているが、日本には自生はな く明治初期に導入されたといわれている。
南半球が主なわけですよ。
つまり季節が北半球の我々とは真逆なわけで、今の時期に咲くってことは本来は秋に咲くってことにはなるまいか? と思ったわけである。
そんなわけで、昨日はミモザは脳裏をかすめたのだけど、敢えて列挙しなかったというわけであります。
それはそれとして、この前ミモザを観察していたら株全体の葉っぱは薄い緑色なのに対し、新芽の部分が濃い紫色をしていたのに気付いた。
これはベニカナメモチなどと同じ理屈で、新芽の柔らかくてデリケートな時期に直接強い紫外線に当たって焼けてしまうことを避けるためにこんな色をしているのではないかと思うのだけどどうだろうか?
そもそもは南半球のオーストラリアなどの日差しの強い場所で育っているやつらであるからして、この推理は当たらずとも遠からずといったところではないかと思う。
実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2010年3月9日火曜日
春通信 その4
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2 件のコメント:
ミモザが路地で咲いているのを見てみたいです。
寒冷地なので地植できず、2月になると花屋さんに「ミモザまだですか?」と催促します。
花瓶に飾って数日するとポロポロと落ちるのが難ですが、玄関が華やいで明るくなります。
(きのう久々にコメントして匿名になってしまいました)
moonさん
コメント有難うございます。
ないものねだりってありますよね、たぶん。
ミモザを路地で見かけない、というのも寂しいかもしれませんが、シラカバなんかどうですか? 幹が白いのが沢山あるんじゃないでしょうか?
あれはある程度低温に地域でないと幹がちゃんと白くならないなんだそうで、関東地方ではあまり見かけません。
北ヨーロッパなどではあちこちで見かけます。
それぞれ良いところ、そうでないところってあるんだと思いますよ。
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