参道をさらに進む。
明治神宮のほぼ中心部に御社殿がある。
原宿駅脇の鳥居をくぐってからザッと1キロくらい歩いただろうか?
いや、そんなにないかな。 でもちょっとした長さである。
新年早々、除夜の鐘の音とともに初詣の様子をTVで見たことがあるが、この距離をあれだけの人がゾロゾロと歩くのかと思うとスゴイことだ。
御社殿を正面に見て左右に大きなクスノキがドーンとあった。
かなり大きいぞ、このクスノキは。
向かって右のクスノキは 独り者 だが、左のクスノキは夫婦クスノキになっていた。
恭しく注連縄(しめなわ)が飾ってある。
看板がすぐ脇にあって、それによると
大正9年の御鎮座当時に献木され、御祭神の御加護のもと樹勢瑞々しき大樹に育ったご神木であります。
両樹木は「夫婦楠」として親しまれ、縁結び、夫婦円満、家内安全の象徴となっております。
ご参拝の皆様方には、このご神木を通して御祭神のお恵みをお受け下さい。
大正9年・・・、すなわち1920年。
ってことは、このクスノキは樹齢90年以上ってことになる。
その大きさ、雄大さ、そして神々しさになんか圧倒されてしまうなぁ。
細かく見てみると、こういった古木にとって人々に地面が踏み固めれてしまうことは致命的なので、柵がしてあって人が入れないようにしてある。
さらに良く見ると黒い直径15センチくらいのパイプが数箇所地上にポコリと出ているのがわかる。
これはクスノキの根の周りにこのパイプが巡っていて、「水が根に届くようにするため」「根のまわりの排水を良くするため」「根の周辺に新鮮な空気が届くようにするため」「根の周りで有益な微生物の活動を活発にさせるため」といった意味があると思われる。
何回か花咲ブログで書いたけど、植物にとって根はとても大切なのだ。
ご神木も最近の樹木をケアする最新のセオリーによって守られているようである。
でも、こんな神々しいご神木を 手入れするのは本当に緊張するだろうなぁ。
ハサミを持つ手も震えるのではないかと思われる。
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