巨木 大木 御神木
昨日はちょっと用事があって日比谷公園に出かけた。
園内では丁度大きなイチョウの木を剪定しているところだった。
剪定っていったってハサミでパチパチと切っているわけではなくて、チェーンソーを使った大掛かりなものだ。
樹高も15メートル以上はあるだろうか。
当然はしごで登れる高さではなく、クレーンの先に人が入れる、いわゆるゴンドラというものに乗って作業をする。
こういうのを見るとついつい立ち止まって作業に見入ってしまう。
この場合はゴンドラに2人が乗り込んで、一人がチェーンソーで切って、もう一人が枝を持って支える。
切られた枝を下の狙った場所に落としていくというものだった。
切った後には切り口から菌が入ったりしないように丁寧にハケで薬を塗っていた。
下では大量に切り落とされた枝をパッカー車という、ゴミ収集車のようなものにひたすら詰め込んでいる。
こういう様子を見ているとどうしても血が騒ぐというかコーフンしてしまうのは性(さが)ってものだろう。
普段でもチェーンソーの音がすると、音のする方向を探して自然と足が向いてしまう。
さてさて、彬さんからのコメントにあったように今朝の新聞で鎌倉の鶴岡八幡宮の樹齢1000年を越えるという大きなイチョウ、通称「隠れ銀杏」が強風のために倒木したのだという。
樹高30メートル、胴回り6.8メートルもあるという、それはそれは立派なイチョウである。
確か自分で撮った写真があるはず・・・と思ってさっきから一生懸命探しているのだけど、どういうわけか見つからない。残念である。
それはそうと樹齢1000年って、今が2010年でしょ。
ってことは1010年っていうと、、紫式部が源氏物語を書いた頃ってことですよ。
本当にスゴイねぇ、木ってやつは。
鶴は千年、亀は万年っていうけど実際はそんなに生きないだろう。
1000年も生きる生物がこの世にあろうか?
屋久島の屋久杉はさらにその上をいくわけだから、改めて植物の偉大さを思い知ってしまうよねぇ。
昨日倒れてしまったイチョウは残念ながら生き返ることはないと思う。
組織培養などで、そのコピーを残すくらいはできるだろうが、あの雄姿は再び蘇ることはなく我々の記憶のなかで生き続ける。
3 件のコメント:
私も昨日のニュースを見て少なからずショックを受けました。
あんなに大きな樹なら、地上と同じくらいに根もしっかりしているのかと思っていました。
倒れたイチョウの幹はほぼ空洞だったとか。
このような樹木にも寿命がある、ということなのでしょうか?
それとも、何か(樹にしてみれば)急激な環境の変化があったのでしょうか。
気になりました。
じゅんぺいさん
木は生きているのですが、実は大半は死んだ組織でできているといえます。
生きている部分とは細胞分裂を盛んに行って生長する場所です。
それ以外の「死んだ部分」は水や栄養を運ぶ役割と木そのものを支える役目があるわけです。
中が空洞・・・ でも木は一応生きています。
でもあれだけ大きいと中がそれなりに詰まっていないと支えきれないでしょう。
こういった問題で忘れてはいけないのは根の問題です。根に何か問題があって十分に根が張れなければ体を支えることも、水や養分を吸い上げることもできないのです。
あとは寿命の問題もあるでしょうね。
人間と同じく成長期は元気ですが、老木になってくるとすべてがスローで元気も衰えてくるのです。
枯れ木に花を咲かせましょう・・・ とはいかないですね。
無常ってやつですね。
大木の生きてきた年月を考えると人間の「寿命」ははかないですね。
今を一所懸命に生きないともったいないやっ…
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