昨日書いたように靖国神社に出掛けたときに凄いスクープに出くわした。
靖国神社は知る人ぞ知る都内のサクラの名所であり、シーズンには出店も賑やかな場所である。
そんな宴会の会場ド真ん中になりそうな場所のサクラの木がドーンと倒れたのだった。
その前の日、すなわち3月20日土曜日はスゴイ風が吹き荒れた。
恐らくその影響であろう。
僕が通りかかったときは既にそのサクラは倒れていた。
根元からバキッと倒れていた。
サクラの周りにはいわゆるコーンというものと黄色いテープで立ち入れないようになっていた。
その脇を神主さんのような方が携帯電話でしきりにどこかと連絡をとっていた。
さらにその脇では、倒れたサクラの枝をもいで持っていく人が絶えない。
開花宣言が出るか出ないかといった段階だったのでつぼみはパンパンに膨らんでピンクの花びらの片鱗が見てとれた。
恐らくこれを水差しにでも生けておけばサクラの花が咲くはずである。
神主さんと関係者の会話が偶然耳に入った。
・・・昨日あれだけの風だったから大丈夫かなと思っていたんだけど、なんともなくて安心していたんだけどねぇ・・・・・
ということは、あの大風を受けて直接倒れたのではなくて、それがボディーブローのように効いて暫く経ったあとに メキメキメキっ、ドーンっ と倒れたと想像できる。
丁度その日は靖国神社参道脇ではフリーマーケットというか、骨董市のようなことをやっていて、そのうちの一人の車の上にサクラに木が倒れたようだった。
車の屋根がボッコリとへこんでいた。
倒れた木の根っこを見てみると、根そのものはそれほど張っていないし、スカスカに腐っているように見えた。
恐らく腐朽菌がまわってダメージとなったのだと思われる。
そもそもソメイヨシノの寿命は一般に60年とも70年ともいわれており、いずれにしても100年も生きない。
都内のソメイヨシノは終戦のあとに都市整備を大々的に行ったときに植えられたものが多い。
終戦が1945年であり、それからざっと65年経っているわけで、あちこちのソメイヨシノはそろそろ限界にきているわけだ。
となると弱った老木が都会の公害や、花見といっては人々に根元を踏み締められるといったストレスに耐えられなくなって大風に吹かれたことをきっかけに倒れてしまうことはありうることである。
来週からここのサクラの下で皆が花見をすると思うけど、大丈夫かな?
花見の最中にメキメキッとサクラが倒れてくることもありうるぞ。
しばらく時間が経った後に 千葉ナンバーのトラックで植木屋がやってきた。
どうやらそのサクラを切り刻んで片付けるらしい。
植木屋が張り切ってチェーンソーに油を注していると、別の神主さんがやってきて お払いをしたのちに植木屋は作業に移った。
一連の出来事を見守っていて、やはりこの前から話題になっている鶴岡八幡宮の大イチョウのことを思い出した。
風による樹木へのダメージはかなり大きい。
1 件のコメント:
桜の倒壊、凄いですね~。
しかし写真の根を見るとさも有りなんって思えるくらいパサパサ。
花見もおちおち出来ないですね。
出来れば切り刻んで何処かに持って行かないで乾燥後に神社のベンチにでも作ってもらえれば桜も嬉しいかも。
コメントを投稿