2010年3月14日日曜日

話題沸騰?!の大イチョウ
      

   
鶴岡八幡宮のイチョウが強風で倒れたのは3月10日だった。
翌朝の新聞で大きく取り上げられて以来、ほぼ毎日その後どうなっているかという報道が続いている。
   
正直言って、これだけ世間の関心が高いとは意外だった。
   
古い木が倒れただけでしょ、といって片付けられてもおかしくない。
   
今朝の新聞では 大銀杏再生の確立90% と題して、東京農大の教授が語ったことがニュースになっていた。
   
倒れた幹を移植して根付かせるために根元から4メートルの高さで切り離す作業を行ったんだそうだ。
   
・・・なんだ御神木を切るなんてとんでもないとかなんとか言って、結局切っちゃったんだ と思ってしまった。
   
切り離した上部や枝については、八幡宮は保存や調査など必要な措置を講じるが、信仰の対象のため境内から出さないとしている (3月14日産経新聞)。
巨木、古木と信仰、宗教との絡みがなんとも興味深い。
   
老木になると生命力は衰えるが、それでも樹木の生命力というのには驚かさせる。
例えば木の根元でズバッと切り倒したとしても、残った切り株から ひこばえ といわれるような芽が吹いてまた大きく育っていく。
   
今日の写真は木の根元ではなくて、地面から4メートルくらいのところで伐採されたイチョウから ひこばえ が出て大きく育ち始めているところだ。
   
まさに不死身パワーである。
   
ちょっと専門的だが、ひこばえ というのは 木の株から生まれる萌芽 ということで、一般的には木の根元付近で切った株から出るものだというふうに理解している。
そういう意味では、この写真のものは根元付近ではないので、正式にひこばえと言って良いのかちょっと自信がない。
    
英語では pollard と言っていた気がするなぁ。
  
   

1 件のコメント:

彬 さんのコメント...

私も毎日このニュースを見ていますが、ここまで関心が高いとは驚きです。

でも信仰のためというなら、このまま静かに寿命を全うさせてあげた方がいいのではないでしょうか…。

移植した部分以外の倒れた木には生命が宿っていないのだし、境内から出しても問題はないでしょう。
本当に信仰?

歴史を終わらせたくない、観光都市の鎌倉がいつまでも発展するよう…みたいな気持ちが強くあるから今回のように騒いでいるような気がしてなりません。