最近は本来の植物の話からちょっと離れてしまっていたので、今日はマジメな植物の話をひとつ。
サトイモを買って暫く放置していたら、気が付いたら芽が出て、根が出ていた。
青々として、鬼の角のようにとんがっていた。
中はどんなカンジなんだろうか? ムショーに好奇心に駆られて包丁で半分に切ってみた。
中は真っ白のサトイモそのものだった。
一番気になった芽の付け根も特に変わったことがなくてサトイモそのものだった。
変なことを言うと思われるかもしれないが、サトイモって何だ?
「イモでしょ」
イヤ、そうじゃなくって。
茎なのか、葉なのか、根なのか ってことだ。
花咲ブログでは ニンニクやタマネギの仲間であるアリウム(08年11月06日)、ユリ根(09年06月22日)にご紹介したが、あれらは全て鱗茎といって葉の部分が栄養を蓄えて太ったものである。
で、このサトイモもそうかと言えば否である。
サトイモは球茎といって、栄養を蓄えて太った茎なのである。
茎から芽が出る・・・ ウン、これは自然な感じで納得できる。
でも写真をよく見ていただきたい。
ちょっと不思議なのは茎の横あたりから根が出てきている。
普通、こういうものは上下、あるいは天地というものがあって、上の方に芽、下の方に根が出るものだが、これはゴッチャになっている。
でも、強いていえば茎の伸びている方向と、根の伸びている方向が真逆になっているので、これで良いのかも知れない。
ついでに根をじっくり見てみると、根の先には産毛のように細かくて白い根がビッシリと生えている。
これを根毛という。 毛根じゃぁないよ。
この根毛が植物にとってはとても大切で、根が水分や養分を吸い上げるのはこの根毛の部分なのである。
あとの根の部分は根毛が吸い上げた水分や養分を植物全体に行き渡らせるための分配・運搬の役割を担っているのである。
細かくて小さいと侮ることなかれ、根毛はとっても大切なのである。
2 件のコメント:
芽と根っこが出たサトイモ、初めて見ましたが(笑)、かわゆいですね。
ちびオニみたいです。
根っこ部分の接写は小さいながらも生きている新鮮な生命の迫力が伝わってくる1枚だと思います。
そのまま栽培できそう。
土に埋める?水につける?
naruhodo!!
kawaii desune....
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