2009年12月5日土曜日

イチョウ無情
    
   
朝散歩をしていて、とあるお寺の境内を通った。
   
そこではせっせとおじいさん(失礼!)がイチョウの葉っぱを片付けていた。
    
    
黄金色に輝くイチョウの葉っぱは本当に美しい。
これだけ沢山あると うわ~~い!! と言ってわっさわっさとイチョウの葉っぱを蹴散らしながら歩きたくなる。
   
イチョウはえてして大木になるので、落ちた葉っぱの掃除は結構大変である。
   
今朝見かけたこのおじいさんはたった一人で黙々と葉っぱと格闘していた。
   
葉っぱを 「み」 というオレンジ色の大きなちりとりのようなものにかき集めて東京都推奨(もう無いが)のゴミ袋にひたすら詰めていた。
   
やった先からまた別の葉っぱが降ってくるという、なんともあてどの無い作業である。
   
上の写真ではその大変さ、その虚しさが伝わりにくいかもしれない。
ならば、下の写真を見てみてくれ。
    
   
どうです?
    
なにやら同情を誘うような書き方をしているが、実は花咲ジジイはこのおじいさんを羨ましく思っているのである。
   
なんか非生産的な作業のように思われるかもしれないが、落ち葉掃除、雑草取りなどの単純作業は入れ込めば入れ込むほど心が「無」になって、ランナーズハイのようにドーパミンが出たりもして快感を感じうる作業であると思っている。
   
それは神と対話する行為といえば大袈裟か。
   
とにかく単純な作業でも頭をカラッポにして汗をかくと、また違ったものが見えてくるよ、というお話。
   
このおじいさんは何を思って落ち葉かきをしているのだろうか・・・。
  
  

4 件のコメント:

Takashi Goto さんのコメント...

いつも楽しく読ませてもらっています。

落ち葉の多さから言えばケヤキも大量の落ち葉が発生します。多分落ち葉の量ではNo1でしょう。

サクラ、プラタナス、ケヤキ、カエデなど種類が違えば落ち葉の集め心地も異なるのです。
サクラは赤と黄色で色が美しい。
プラタナスは雑巾のように大きな葉がバサバサ落ちる。
ケヤキは葉は小さいが、量が多い

東京都内ではサクラ、プラタナスの葉は、ほぼ落ち切り、ケヤキはピークを過ぎたようだ。
イチョウは今黄葉が美しく、落葉はこれからピークを迎えることになるでしょう。

花咲ジジイ さんのコメント...

はじめまして、KENJIさん

素敵なブログですね。
花咲ジジイも何か楽器ができたらなぁ・・と夢想することがシバシバでして、本当に羨ましいです。

楽器でなにか奏でられるというのは老若男女、性別も年齢も、さらには国籍も越えますよね。

言葉が分からなくて音楽は分かるという場面をこれまでに何度か見て羨ましくなったことがあります。

今日も晴天でイチョウがとってもキレイでした。

サンリリイ さんのコメント...

晴天の日曜、御苑に紅葉の写真を撮りに出掛けたら、銀杏の落ち葉の中に夏の名残りを見つけました。セミの抜け殻です。落ち葉に付いたまま舞い降りてきたのでしょうか?抜け殻も葉を羽代わりに、もしくはサーフボード代わりに宙を舞った?のかしら…などと勝手な創造をめぐらせながら、それを非常に窮屈な体勢で写真撮りしました。
花咲さんのお花の写真は美しいものが多いですが、時には「どうやって(どんな体勢で)撮ったのだろう」と思ってしまうものがあります。美しい写真の裏側には、花咲さんの見えない努力が潜んでいるのでしょうね…。

花咲ジジイ さんのコメント...

サンリリイさん

セミの抜け殻は庭の手入れ仕事をしていると結構見かけます。
葉っぱの裏に何ヶ月もそのままで。

恐らく鋭い爪でシッカリ食い込んでいるのと、抜け殻だけに軽いのでそのまんまなんだと思います。

あれだけうるさかったセミも今や遠い昔のようですね。

僕の写真を撮るときの姿勢は、ときどき周囲が「引く」時があるほど、なりふり構わずのことがあります。

ローアングルのときは、まさに匍匐前進のスタイルです。

一度、赤坂御所の脇でこれをやっているときに警察官が通りましたが特に咎められることはありませんでした。