2009年12月31日木曜日

センチメンタル・ジャーニー
    
いよいよ大晦日
新年の準備は整いましたか?
    
昨日書いた正月飾りの屋台は、うちの近所のものは昨晩のうちに完全撤収していた。
一夜飾りは許さん ということなのだろうか。
    
さて今日も天気がヨロシイが、昨日もなかなかの上天気だったので自転車に乗って繰り出した。
多摩川、特に羽田~登戸間はなんとも好きな場所である。
緩やかに川が蛇行し、親子が散歩し、犬を連れる人がいて、川原で少年野球やサッカーをしていたり、その向こうに富士山が見えたり・・・・ 平和そのものの風景がそこにはあって、ノンビリ歩くのも好きだし、自転車でゆっくりこぐのも悪くない。
   
   
その昔、週末となると多摩川右岸、左岸をわっせわっせと走っていた。
   
あるときは張切って小さなダンベルを両手に持って走っていたことがある。
腕が疲れたので、ダンベルを持ったまま走りながら両腕を身体の前で交差させるように振ったところダンベルが勢い良く自分の小指に当たった。
    
小指がもげたかと思うほど痛かった。
一人うずくまってしばし悶絶して、手を見ると出血はしていないが、紫色に内出血していた。
あまりの痛さに泣けてきた。
    
すっかり走る気力を失ったが、ここにジッとしていても何ら解決にならない。
痛みのために目に涙を蓄えて来た道をヨロヨロと走って戻った。
   
泣きながら多摩川を走った のなんて、後にも先にもあのときばかりである。
てなことを思い出しながら、ピリッと寒い空気のなかペダルをこいだ。
荒川ほどサイクリングロードとして整備されていないので必然的にスピードを落とすことになり、結果として景色を堪能できるのだ。
   
   
川原には早くも葉の花が咲いていたりして、天気の良さも手伝ってなんともシアワセな気分になった。
   
狛江のあたりで世田谷通りに入って、三軒茶屋あたりをうろうろした。
   
円泉寺というお寺がある。
小学生のころよくこの辺で遊んだ記憶が蘇ってくる。
    
    
マンションが建ってあたりの様子はかなり変わってしまったけど、境内にあるイチョウの木はそのままだった。(写真左)
近所の駄菓子屋で買い食いをしたり、日が暮れるまでキャッチボールをしたのがまるで昨日のようだ。
   
お寺の前には大きな古木を使ったお洞があって中にお地蔵さんがいた。
こうやって大木、古木というのはなんとも神々しい雰囲気を醸すものだなぁと、しばし見入る。
    
    
良く見ると、その古木はそこに根をはっていたわけではなくて、どこかから持ってきたようである。
それが証拠にコンクリートの台座の上にうまい具合に固定されていた。
   
さらにペダルをこぐと、花咲ジジイが通っていた小学校があった。
2本の大きなヒマラヤスギもそのままだし、校舎も建て直されることなく、そのままであった。(上、写真右)
6年1組の教室も外から見えるのだが、なんともセンチメンタルな気分になってしまった。
    
夏休み、炎天下のなかプールに通ったのがつい昨日のようだ。
あれから約35年。
あんなにあどけない少年だった花咲ジジイもすっかりオッサンである。
人間はどんどん老いていって、しまいにはこの世からいなくなってしまうのだ・・・・
なんて無常について考えてしまったぞ、ホントに。
   
昔通った通学路を自転車を押しながら歩いた。
なんか胸がギューっとなった
   
そんな不思議な気持ちに浸りながら、さらにペダルをこいで家路についた。
    
結局、気が付けばトータル80キロのサイクリングとなり、ほどよい疲労感でグッスリと眠ることができた。
   
さあ、大晦日。
今日は2009年の締めに何をしようか。
  
   

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