今が旬の高級果物といえば、サクランボかもしれない。
この「高級」というあたりがなんとも引っかかるのだが ××粒がン万円 なんて恭しく飾ってあるのを見ると確かに高級なのだろう。
僕が子どものころも高級な果物だったのだろうか?
子どものころに自分で財布を握りしめてサクランボを買ったことはないので、その辺は定かではない。
あんまり高級だもんだから、産地の山形あたりではサクランボ泥棒もいて、夜な夜な自警団が見回りをしたりするらしい。
以前も書いたかもしれないが、僕にとって最高のサクランボの記憶は、英国にいたときに学校に大きなサクランボの木があったときの話。
ちょうど学校は休みの時期で、他に誰もいなくて、たった一人で巨大なサクランボの木を独り占めしたことだ。
いや、独り占めは正確ではない。 鳥がサクランボをついばみに来ていた。
鳥と競り合って、それこそ吐くほど食べた。 うまかった。
それが今では高嶺の花である。
そして昨日見かけたのが、かの銀座コージーコーナーの看板。
旬のフルーツ第3段 佐藤錦のパフェ ¥1,000
数えてみよう 佐藤錦15粒使用
とキャッチーなセリフが書いてある。
佐藤錦15粒!!! というあたりに 「どうだ!!15粒だぞ!オイっ!!」 とパフェが胸をはっている感じがにじみでていると思うのだがどうだろうか。
トッピングに9粒
真ん中あたりに1粒
下のほうに2粒
グラニテに3粒分
と解説までついている。
グラニテはどうやらサクランボの形はしていない加工部分らしい。
でもとりあえず 9+1+2+3=15 という理屈である。
なんかとっても有難い食べ物のように思えてくる。
かといって1000円払ってこの有難さを享受する気持ちにはなれなかった・・・。
やはり粒をひとつづつ頬張って食べるのが一番だと思う。
シンプル・イズ・ザ・ベストってことで。
2 件のコメント:
「頂き物」でしか口にしておりません、残念ながら。でもどういうわけか、イメージだけは庶民的な気がします。
幼少の頃、金持ちしか食べられないと思っていたメロンの方が、今ではむしろお安いくらいではないでしょうか。どういうことなんだろ?
大好きなのに「なんだかなー」と、値段を見て買うのをためらうものに、「びわ」もあります。昔、家の庭になっていたのになあ。
さくらんぼ。。やっぱりおいしいですよね。
フルーツ大好きです。
一番はパイナップルですが。。
さくらんぼの木って、ぶどうの木くらいなものなのでしょうか?
さくらんぼ狩りって。。そういえばありますもんね。
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