2009年7月11日土曜日

気になる実 2
   

   
これはスグに分かっちゃうだろうなぁ。
   
言うまでもなく ブドウ Vitis spp. である。
   
最近は普通のお宅であってもフジ棚ブドウ棚を設けていらっしゃるのを多く見かけるようになった。
   
これも都会のド真ん中で見かけた早熟のブドウである。
   
実はまだ緑色で固そうだ。
   
これは大きいので違うのだが、小さい品種でデラウエアというのがある。
   
価格も手ごろな、我々庶民に身近なブドウである。
   
あのデラウエアには種がないものも多い。
   
なんで種なしなのか?
   
すでにご存じの方も多いとは思うが復習も兼ねて念のため。
   
種なしブドウを作るには ジベレリン という薬を使うのである。
もともとはジベレリンを使ってブドウの房を大きくして収穫量をアップさせようという意図があったのだが、そんな当初の思惑に反して、ある意味偶然に 種なしブドウ になることを見つけた人がいたわけである。
   
具体的には5月ころにブドウの花が咲いた頃に、ジベレリンの溶解液に花をつける。
するとこの花は種なしになるというのだ。
ジベレリンは植物ホルモンの一種で、植物細胞の成長に関与したり、種が発芽するさいに使われたり、植物の老化抑制といった場で活躍している。
   
ブドウを大胆に頬張って、プッ、プッっと吐き出すのが美味しい食べ方もするが、間違ってブドウの種を噛みつぶしてしまったときの独特の渋さは筆舌に尽くしがたいのも、これまた事実である。
   
   

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