これはどこかといいますと、新宿御苑の前であります。
この茶色い生垣的なものは何かというと、サザンカの植え込みで歩道と車道を分けている。
しかし常緑であるはずのサザンカが茶色くなっているのだろうか?
茶色いのはサザンカの枝が見えているから。
普通であれば葉に隠れて見えない。
枝を隠すはずの葉が何故ないのか?
それはチャドクガの幼虫に食われたからであります。
チャドクガは春(4~5月)と秋(8月~9月)の2回発生するのだ。
彼らは小さい幼虫の頃は一列に礼儀正しく並んで葉っぱをムシャムシャと食いまくる。
なので油断をすればご覧のようにサザンカやツバキが丸坊主になってしまうなんてことはよくあることなのだ。
丸坊主になるだけならまだ良い。
生きている彼らに触れるのはもちろん、脱皮をした抜け殻に触れるだけでもかぶれてエラい目にあう。
彼らの毒針は細かく、へたをすれば空気中にも飛びかねないので、こういう状態のサザンカに近寄るだけで痒くなる人がいる。
恐ろしい。
さらにこれから迎える冬には卵のかたちで越冬する。
聞けばこの卵にもかぶれるらしいので、一年を通して油断ならないことになる。
ツバキ、サザンカを見かけたらまず食われている葉っぱがないかを確認するなど用心することを強くおススメする。
サザンカの葉は見事に食われて、緑色に残っているのはサザンカではない別のなにか |
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