アオギリってのはタネが風で飛んでいって色んなところで根を張る植物だ。
数年前には銀座に「ド根性キリ」なんていって新聞記事にもなったことがあるが、アスファルトの僅かな隙間でも元気に大きくなる。
その生命力は素晴らしいのだけど、そんな生命力を発揮されても困る場所というのもあるようだ。
雑草の定義のひとつに
「求められない場所に育つ植物」
というのがあるが、同じ植物でも求められる場所に育てば「有益」、そうでなければ「雑草」と区別されてしまう。
思えば人間って身勝手な生き物である。
さてそんな人間の身勝手さに抗うようにその生命力をいかんなく発揮している様子をみた。
このフェンスの内側にアオギリがあった。
それはあれよあれよと大きくなり、3年ほどで樹高10メートル程度、幹周35センチくらいにまでなった。
今後どうなるのかなぁと思っていたら、ある日そのアオギリはチェーンソーで伐採されていた。
切り株にはさらにチェーンソーで切れ込みが入っていて、あたかも「とどめ」をさしているようだったが、数日後には上の写真のようにひこばえが発芽。
そしてその2週間後には下の写真のようにスッカリ勢いを取り戻していた。
スゴイ生命力である。
さらにこれまでは幹が1本だったのが、伐採したことでひこばえが数本出てきて「株立ち」のようになって繁っている。
やられたら倍返し、どころの騒ぎではないのだ。
今後このアオギリと人間の攻防がどのような展開を見せるのかしばし見守ってみたい。
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