昨日のムクロジ、普段はそれほど目にしないけど、あることで割と有名な木でありました。
それはムクロジの実の中にあるタネは、あの羽根突きをするときの羽根の玉(黒くて堅いアレね)に使われているのだ。
まぁ最近、羽子板を使って羽根突きをするなんて優雅な遊びはほとんどしなくなったので、ピンとこないかもしれないけど。
そうか、と思ってこの前の実をカッターで切ってみた。
実の周囲の種皮を剥いてみたのだけど、中はまだ熟していないため黒ではなく枝豆のような緑色の種子が出てきた。
なーんだ、と特に感動もなかったけど、カッターを使った手は実から出てきた液体でベトベトしていた。
実はこの液体こそがミソで、これはその昔石鹸がなかったころに代用されていたという話。
このベトベトした液体はサポニンといって界面活性作用があるのだ。
この実の正体が分からなかったときに、ちょっと齧ってみようかなと思ったけどやらなくて良かったかな。
正体が分からなかったとき、もちろん外見を見て、手触りを感じて、ニオイを嗅いで・・・と色々やってみたけど行き詰ってしまったのだ。
あとは齧ってみれば何かヒントが得られるのではないかと思ったのだ。
ちょっと勇気がいる方法だけど、それだけあのときは困ったということか。
でもこれでもう一生ムクロジを忘れることはないだろう。
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