これは何の花でしょう?
簡単すぎましたか。
そう、ユリ Lilium であります。
でもこのユリをよーく見ていただきたい。
何か気付きませんか?
何か物足りないような・・・・。
そうです、雄しべの先に葯といって花粉が入っている部分が無いのである。たまたま無いのではない。
わざわざ葯の無いユリを作ったのだ。
品種名をオレンジココットというのだそうだ。
昨年8月10日の花咲ブログに 最近のユリのお話 としてそのあたりを書いた。
どんな話だったか簡単に思い出すと、ユリの花粉が机に落ちたり、服に付いたりして落ちないことでユリが敬遠されることから花粉のないユリの品種改良がなされている、というお話。
そのときはその無花粉ユリの写真がなかったのだが、昨日この現物を見る機会があったので今日こうやって皆様にご紹介する次第である。
でもやっぱり間抜けというか、ユリでありながらユリっぽくない気がする。
あのこげ茶色の葯が見た目的にはとても大切な気がするのだがどうだろうか。
この何の変哲もないように見える無花粉ユリは実はとてつもない長旅をしてこの場にあるのだ。
日本で育種され、中国で組織培養で増殖、オランダで球根養成され、日本(高知)で促成開花・・・
なんとも大仰なユリではないか。
そういえばユリのあの強烈な香りはどうかと思って、オレンジココットに鼻を近づけてみたのだけど無臭というか、特にユリの香りはしなかった。
人間は色んなことをするなぁ。
4 件のコメント:
はじめまして。大学で森林生態学を学び、その後、社会人になってまったく畑違いの道を歩んできて、最近またやっぱり植物のことやりたいなあと思っていろいろ見ているうちに、こちらのブログにたどり着きました。とても素敵なブログですね。HPも。ユリ、花粉がつくのがたしかに大変とはいえ、なんだかかわいそうというか、寂しい感じがします。ほんと人間はいろんなことしますね。。またちょくちょく遊びに来ます!
ウェルカム!ゆっちさん。
ようこそ花咲の世界へ。
森林生態学・・・素敵な学問ですね。
僕も大変興味があります。
是非、色々と教えてください。
匂いがないユリって魅力半減って感じですな。造花にに近いですなwww
もっと普通のことで商売に結びつければいいのに。
花粉がイヤなら別の花を選べばいいし、ユリらしさがなくておかしいよ。
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