ある意味、植物好きの聖地といえるかもしれない。
植物園といって頭に浮かぶ植物園は? と問うたとして東京の人であれば真っ先に名前が挙がりそうであるがどうだろうか。
小石川植物園は通称に過ぎないのである。
面積は161,588㎡であり、1684年に徳川綱吉の白山御殿の跡地にできた小石川御薬殿がその原型となっているという歴史があり、由緒正しい植物園なのである。
とはいっても、大学の付属植物園という立ち位置にあるので、ちょっと色気に乏しい気がする。
分かりやすく言うと エンタテイメント性には欠ける ということだろうか。
これは花咲ジジイの個人的な印象である。
珍しい木々を見ることができて、都会の喧騒を忘れることもできる。
梅林が充実していて、春先には紅梅、白梅が咲き誇るし、園の西端にある博物館は1876年に建てられた重要文化財である。
でもここで美味しい食事を供するレストランがあるわけでもなく、専門書を集めた本屋があるわけでもなく、気の利いたオリジナルグッズを扱うショップがあるわけでもない。
暖かい飲み物とお菓子を売る程度の質素な売店があるだけである。
植物の見せ方も、なんとなく地味な気がする。
ここは遊園地ではないので これでいいのだ という意見もあろうが、多くの人に関心を持ってもらって多くの人に来てもらうというのも植物園の重要な使命のひとつであると思うのだがどうだろう。
旭山動物園の例もあるが、もう一ひねりした植物園があっても良いよなーと思うってしまうのは僕だけだろうか。
かねがね不思議に思っているのはその入場券の販売方法。
何故か知らぬが植物園の入園券(観覧券といっているようだ)は、植物園のお向かいのタバコ屋さんで購入することになっているのだ。
何でだろう?
パチンコ屋で玉を景品に換えてもらって、パチンコ屋から程近い交換所で現金に換えてもらうような、何やら怪しげで不思議な何かを感じてしまう。
前述の「色気」に関して言えば、シーズンチケット、すなわち通年入場できるパスポートのようなものを発行して固定ファンを作るというようなのはどうかなと思うのだけど。
パスポートがあれば是非買って足繁く通いたいと思うなぁ。
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