イタドリ Polygonum compactum
道路に大きくはみ出しているこの植物は イタドリ という。
繁殖力が旺盛で、地下茎でグングン勢力を拡大する。
一度根付いてしまうと駆除するのは至難の業である。
早い話が厄介な雑草ということになる。
英語ではイタドリのことを Japanese Knotweed といって、本当に皆が眉をしかめる厄介者という扱いを受けている。
ジャパニーズである僕は「ジャパニーズ・ノットウィード」が話題に出るたびに何故かちょっと肩身が狭かった。
因みに knotweed は茎に結び目(knot)のような節があることに由来すると思うのだがどうだろうか。真偽のほどはわからない。
ヨーロッパへは、もともとは園芸用に使うと良いのではないかといって持ち込まれたらしいが、その旺盛は繁殖力にまで気が回らなかったのだろう。
気がついたら時既に遅し。
イギリスの在来種の植生域をどんどん奪ってその勢力を広げて、いまや深刻な環境問題にまで発展している。
見たところ緑のフツーの葉っぱが「互生」(茎に互い違いに葉っぱが付いていること)している。
茎と葉っぱを繋ぐ 葉柄(ようへい) がなんとなく赤っぽいのが特徴だ。
そんなに悪さをするようには見えないのだが、イヤイヤ大変なヤツなのである。
根こそぎ駆除したいところだが、根は強く、しかも結構深くまでいっている。
こうなると地面よりも上にでているところを切るしかないのだが、それは根本的な解決にはなっていない。
根がちょっとでも残っていれば、またそこからどんどん再生するターミネーターのようなやつなのである。
今そこにある危機、もしくは身近なホラーなのだ。
3 件のコメント:
おもしろかったです。
でもジャパニーズ。。は、気に入らない
かーんじ。
北海道の林道でものすごくたくさん見ました。道路脇がイタドリだらけ。
痛みを取るから「イタドリ」という名がついたと母から聞きましたが。そんなに嫌われていたんですね。。ちょっとかわいそう。
イタドリを調べていてたどり着きました。勉強になります。
うちの裏庭(事情あり管理地とも表記)はえらく広いのですが、手入れできていず原生林状態なんですが、イタドリの勢力が増してます。いまはその原生林のほとりで、植物(草?)のニオイにつつまれて焼き肉なんかやってますが、そのうちなんとかもうちょっと手入れしたいなと思ってます。またブログ訪問させていただきます。
ツイッターID:@hoklocal
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