2009年6月26日金曜日

ミツバチの話題 2
    

   
という訳で昨日に引き続きミツバチの話題である。
   
花は大きく 風媒花 と 虫媒花 に区別される。
植物たちは自ら移動することによって雄しべから雌しべに花粉を運ぶことができないので、それを風や虫に頼っている。前者が風媒花で後者が虫媒花だ。
   
虫媒花では色んな虫たちが 運び屋 をしているが、最も一般的であると言われているのがミツバチたちである。
   
そんなミツバチたちが最近激減しているのだという。
   
ついこの前も 「最近はミツバチが消えていっているようなのですが何故でしょう?」 という質問をさる方から頂戴した。
僕はそのとき答に困ってしまった。
   
温暖化?病気?生態系の変化?・・・・ どれもさもありなんといったところだが、正直言ってまったく分からない。
   
そんな折、本屋で見かけたのが、その名も ハチはなぜ大量死したのか ローワン・ジェイ コブセン著 文芸春秋 であった。
(原題: Fruitless Fall - The Collapse of the Honey Bee and the Coming Agricultural Crisis)
   
この本では、ミツバチが農業でいかに有益であるか、われわれの暮らしにミツバチがいかに深く関与しているかといったところから、最近のミツバチ減少の異変について、そしてその原因を多角的に考えている。
   
携帯電話の電磁波、遺伝子組み換え作物、農薬、ダニ、そして宇宙人(?!)にまでその可能性を広げて考えている。
   
そして第10章では もし世界に花がなかったら? として、われわれと花、植物の関係、そして植物の重要さについて触れている。
   
・・・・ なんてエラそうに書いてしまったが、実はまだ本の前半しか読んでいない。
飛ばし読みが出来ないのである。
なんかどこも示唆に富んでいて、慎重に読み進むためかスピードが全く上がらない。
   
現在のミツバチに関する問題はもちろんだけど、人間と植物の関係について考えさせてくれる本であるように思う。
  
   

1 件のコメント:

からこ さんのコメント...

私も読んでみます。
深いお話なのですね。