拝啓 外来野菜様
イタリア料理屋にいった話の続きである。
注文したパスタがテーブルに運ばれてきた。
そこで思わず写真を一枚撮った。
申し上げているように、花咲ブログは植物目線あるいはそれに類するものを題材とするブログであって、ペット・ネタやグルメ・ネタは基本的に扱っていない。
では何故パスタの写真を撮ったのか?
それは皿に盛られれていた野菜のことを書きたかったからである。
スライスされてやや小さいけど正面にドドーンとあるのがズッキーニ zucchini だ。
ちなみにズッキーニはアメリカ英語であって、イギリス英語では コジェット courgett という。
呼び名の違いだけなので、学名は当然同じ Cucurbita pepo という。
ペポだってさ。カワイイではないか。 覚えておいて損はない。
米語と英語で違うものは沢山あるが他に野菜で有名なのがナスだろう。
米語 = eggplant 英語 = aubergine
それはそれとして、この野菜は最近でこそ割りとよく見かけるようになったけど、好きですか?
僕はマアマア好き。
味も食感も普通だと思う。
でも うおーっ!今日は無性にコジェットが食いたいゼっ!! となったことはない。
あくまでもフツーなのである。
このコジェットはスーパーで時々見かけるけど コジェット などと呼び捨てにしては失礼なのでは? というくらいコジェット様は堂々としたお値段で売られている。
実は英国でこのコジェットを自分の畑で作ったことがある。
コジェットはカボチャの仲間なので、育ててみると葉っぱや花なんかはそっくりである。
問題はこのコジェットは放っておくとグングンと大きくなるということ。
食べようかなぁ と思って食欲をそそるのはキュウリの2倍くらいのサイズくらいまでだろう。
ところがところが、すくすくと育ったコジェットは立派なダイコンくらいのサイズになる。こうなると食欲は一気に萎える。
そんなにデカいとなんとも大味で、食感もバフバフするのではないかと思うのである。
というわけで、育ちすぎたコジェットを眺めながら自分の畑で呆然と佇んだことを運ばれてきたパスタに入っていたコジェットを見て思い出した。
パスタの皿の奥には黄色い野菜も見える。
これはパプリカ paprica というものでトウガラシの仲間である。
僕はこれとピーマンの違いがどうしてもよく分からない。
緑色だとピーマンで、黄色、赤、オレンジ色だとパプリカなのかな、くらいにしか思っていなかった。
でもそれはあながち間違ってはいないようだ。
なぜなら トウガラシ、ピーマン、パプリカ と学名は全て Capsicum annuum 。
辛さのちがい、味のちがいなどはあれどもお仲間であるわけだ。
このパプリカもスーパーの野菜売り場では パプリカ様 として売られている・・・・。
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