ハチと植木屋
庭の手入れにいって作業をすすめていたら ウワッ!!!! という親方の声が聞こえた。
普段は泰然としている人なので慌てるのは珍しい。
どうしたんですか?
聞くと腕をチューチューと吸いながら、ハチにやられた と言った。
しかし、そのハチは単なるハチではなかった。
殺人バチである スズメバチ だったのだ。
体長も4センチくらいはあるだろうか。
親方は刈り込みをしていたのだが、そのバラの茂みの中にスズメバチが巣を作っていたのだ。
まだ巣のサイズとしては小さいが、なかにいるスズメバチはコワモテの殺し屋だった。
親方は ヤバイ、オレはこれでスズメバチに刺されるのは2回目だ。死ぬかも・・・ と弱気なことを言う。
不幸中の幸いというか、刺して毒を注入する前に払いのけたからか腕は大して腫れもせずにすんだ。
ここからは親方の反撃である。
反撃というと正しくない。 このまま放置してあげたいところだが、そんなものがあると我々は安心して庭仕事ができない。職務上やむを得ず に駆除することとなった。
親方は経験から 焼く のが一番良いというのを知っていた。
ほうきの先にボロ布を巻いてそこにガソリンを浸す。
オイ、火持ってないか?
僕も親方もタバコは吸わないので、肝心の火がない。
家のかたに事情を話して火を拝借する。
点火ッ!!
火はボーっ と燃え上がり、それをハチの巣に近づけたらアッという間に全焼した。
中からハチがブンブンでてくる気配もない。
おそらく一網打尽、すべて焼死したのだろう。
あとになってくすぶった巣を見てみると、中からは幼虫が出てきた。
まだ生きている。
食うか?? 親方がおどけて言う。
そういえばハチの子を食べるって聞いたことがあるなぁ。
以上が作業を中断して起きたスズメバチ騒動の一部始終である。
こうやって撮った写真はピンボケだけど、なんともリアルである。
庭と虫という関係もムシできない問題である。
2 件のコメント:
親方かっこいい!!
「死ぬかもしれない!」がウケました(笑)
でも、ハチの巣を駆除する場合は保健所を通して専門家にやってもらわないといけないと聞いたことがあります。失敗した場合のハチの攻撃から被害が出るからでしょう。
うまくいってよかったです。
ハチは頭のいい昆虫なので、注意です。
地蜂の幼虫は食べるけどスズメは食べたことないですね。話によると精力剤になるみたいですね。成虫は生きたまま焼酎につけたりするようですし..最近家では足長バチの巣がよく出来ますが、蜂コロリで殺すので食べたことないですwww
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